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赤澤吉朗 Happy Birthday! ページ14

ルドルフ2年、マネージャー、観月の妹

貴『赤澤部長、使い終わったタオルは籠に入れてくださいといいましたよね』

赤澤「え、でてたのか?悪いな。何でわかったんだ?」

貴『もう…そんな使い終わってロッカーの上に放置するような人、貴方しかいませんよ』

赤澤部長のズボラな性格には本当に呆れる。

貴『朝大変だったんですからね。私じゃ届かなくて…』

赤澤「そっか、Aちっちゃいもんな」

そう言って部長は頭を撫で回してきた。

この人は本当に馬鹿だ。

兄さんがよく怒っているのも納得がいく。

というか小さいのはコンプレックスなのに…!

貴『チビ扱いしないでください!』

赤澤「お?悪い悪い」

赤澤部長はパッと手を離してくれたので私は彼の腕の下から抜け出し、仕事についた。

ドリンクを作っていると裕太君が声をかけてきた。

不二「観月、悪い。これ昨日持って帰っちまって…一応洗っておいた。」

そう言って渡されたのは洗ってある備品のボトル。

貴『あぁ、どうりで足りないと思いました。洗ってあるなら使わせて貰いますね』

不二「本当にごめん!」

貴『構いませんよ。きちんとあらってありますし』

裕太君は真面目だ。

是非とも部長にも見習ってほしい所である。

不二「手伝うよ」

貴『いいんですか?』

不二「あぁ」

貴『ではここのボトルを軽くすすいで貰えますか?』

裕太君は手際よく手伝ってくれた。

そこで丁度お互いの兄の話になり盛り上がっていた。

すると突然後ろから叫び声が聞こえた。

「危ない!」

貴『え…?』

近くまでボールが勢いよく飛んできていた。

私はギリギリそれを避ける事が出来たが丁度右足をついた所に溝があり、足を挫いてしまった。

尻餅をついてしまった私は右足を見た。

折れてはいないようだが、酷く捻ったようだ。

貴『痛…』

不二「大丈夫か!?」

貴『は…はい…』

私は一度立ってみたが右足に激痛が走り、倒れそうになってしまった。

まずい、と思った瞬間、私の体は誰かに支えられていた。

赤澤「大丈夫か!?」

貴『部長…!』

私を支えてくれた部長は私を近くのベンチに座らせ、私の右足を見た。

赤澤「派手にやったみてーだな」

貴『そのようです…』

赤澤「保健室いくぞ」

そう言って部長は私をいわゆるお姫様抱っこの状態にした。

貴『部長!?一人で歩けますから!』

赤澤「嘘付け、さっき立って倒れそうになっただろ」

部長はそのまま歩き始めた。

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作者名:ブラックトランペット | 作成日時:2019年6月29日 15時

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