つきあかり [Ren.N]

でもごめん、 ページ12

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結局重岡先輩が気を使ってくれて、
その日のご飯はなしになった。







あんなところで私が泣いたら、
二股を認めたも同然だよね。








重岡先輩があのあと否定してくれて、
言いたくないって言ってた彼女がいることも言ってくれたみたいだけど、
そんなことを信じる人たちではない。









...重岡先輩にも迷惑かけて、なにやってんだ私。








夜道の月がぼうっと霞んだ。
1人で泣くほどこと惨めなことはないのに、
涙はとどまることを知らない。









そして、私はあんなことを言われてても、
同期たちをすこしは信じれてたんだな、と思う。






...皮肉な見方か。







でもごめん、
あれだけ謂れもなく傷つけられて、
もう私はあんたたちをこれっぽっちも信用できない。









1ヶ月前の考えが脳裏に浮かぶ。









...廉なら。
...廉がいたら。








もう頼れるのは廉しかいなくて、
でもその心の拠り所は物理的にも遠い距離にいて、
もう廉はわたしの心の拠り所になってくれるかわからないのに。








もう、お風呂のシャワーで涙を流しながら泣くのはお決まりになっていた。









そしてそれがお決まりになっていることに、
どうしようもない絶望感。









わたし、このままじゃいつか壊れるな。









でも自分が壊れるとわかるということは、
まだ大丈夫っていうサインだ。
廉が帰ってくるまで頑張るしかない。










転職活動なんかし始めたら、
それこそ二股を認めるようなものだ。







頬を叩いて、冷たいシャワーを一瞬浴びてから、
お風呂を出た。











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思った以上に心に刺さった。→←おれ、どんだけ好きやねん。

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