つきあかり [Ren.N]

おれ、どんだけ好きやねん。 ページ11

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神宮寺との飲みから帰路に着いた。
久しぶりの、うまい酒だったと思う。






お互いに腹を割って話せたし、
それなりの信頼関係を築けていると思う。





東京にきての不調は、なんだったんだ。









...なんて思ってると、
『すぐ調子乗るんだから、廉は』
頭の中であいつがころころ笑った。










うるさいな、と頭の中で言い返す。










あぁでもまたうるさいとか言うたら、
口が悪いのが嫌いなあいつは眉をひそめるやろ。
そんな顔が意外と好きで、
いつも困らせてたっけ。








あんさ、
おれお前がいなくても、できたで。
契約取ったんやで。









今すぐに連絡したい。でもできない。
ここぞとばかりに新しい彼氏作ってるかもしれない。









おれが置いてきた言葉なのに、







『待ってるの嫌になったら、』
『いつでもAから別れたことにしてええから』









今になって後悔が止まらない。







そして今になって気づく。
いいことがあって、それは初めてAと一緒に喜んで完結するんだ。






おれの中だけで喜ぶだけじゃ、
なにかが物足んない。







そしてこんなときになってもあいつのことしか考えないおれに気づく。









呆れた。
おれ、どんだけ好きやねん。
こんな四六時中考えてるのに。










大阪帰ってあいつが新しい彼氏とよろしくやってたら、
立ち直れないかもしれない。









そしておれが頑張れてるのは、
あいつがいるからなのかもしれないことにようやく思い至った。













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でもごめん、→←完全に崩れた瞬間だった。

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