Moonlight －Ryosuke.Y－ (ページ27)

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Night.27 ページ27

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Aの耳に頬を摺り寄せて、

俺は囁く。

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涼「A……俺を今夜一人にしないって

約束したよね。」

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あ「あっ…………うん。」

涼「だったら、覚悟…………できてるよね?」

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ｶｰﾃﾝの隙間から月が見えている今。

この前は月が消えて、君の姿はなかった。

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だけど、今夜は月が太陽に姿を変えても

君は俺の隣にいる。

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あ「…………ﾊﾞｶ。」

涼「ﾊﾞｶでいいし。」

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想いの詰まったｷｽは、少し涙の味がした。

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涼「A、好きだよ――――――……」

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ｶｰﾃﾝの隙間から入ってくる月の光は

Aの左手の薬指の指輪に反応する。

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俺らを引き合わせた神様は最初から

こうなることがわかっていたんだろうな。

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涼「この指輪、外したら許さないから。」

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