Moonlight −Ryosuke.Y−

Night.20 ページ20

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大「山田、何かあった?」

涼「何で?」

大「勘ってやつ。」

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次の収録までの時間を楽屋で潰していると、

大ちゃんが笑顔で話しかけてきた。

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太陽みたいな笑顔の大ちゃん。

俺は一体、どんな顔をしているんだろう。

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そして、Aも今日、どんな顔をしてるんだろうか。

月みたいに寂しげな横顔が俺の脳裏には焼き付いている。

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大「何か最近様子変だし。」

涼「そう?」

大「そうだろ。」

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涼「仕事で疲れてるからかな。」

大「そうじゃないだろ、何か………あったんでしょ。」

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涼「何かって何だよ。」

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俺がそう言うと、大ちゃんは一度目線を下に下げ、

俺を見て…………

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大「あの時と同じ顔してる。」

涼「あの時?」

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大「そう、あの子がいなくなった時。」

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涼「ｱｲﾄﾞﾙらしい顔してる?」

大「全然。つーか、ｱｲﾄﾞﾙらしい顔って何だよ。」

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涼「俺にもわかんない。」

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何も分からない―――――…………

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