Night.15 ページ15
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あ「困ります、痛っ………」
「痛くないだろーが。どう、お嬢ちゃん、お兄さんとさー……」
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電車の変な客を引き寄せる力でもAにはあるのだろうか。
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お兄さんなんてお世辞も言えないような酔っぱらいのオッサンに
Aは絡まれていた。
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あの時のように泣きそうな顔をして。
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フラれた身である俺。
躊躇したが、頭より体は素直だったらしい。
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あの時の感覚を覚えていたのだろうか。
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俺はAのもとに行き、腕を掴み
違う車両に移動する。
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オッサンは何かぶつぶつ言っていたけど、
聞こえないフリをして。
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どうして、神様は俺らを引き合わせてしまったのだろう。
互いの視線が重なった瞬間に、再び動き出した歯車。
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涼「絡まれるの趣味なの?」
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違う。
こんなことを言いたいんじゃない。
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あ「涼介………………」
涼「久しぶり。」
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どうして、俺を一人にしたのか?
そう言って、理由を知りたい。
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なのに、君は…………
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いつかのように、簡単に俺を振り払っていく。
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夢の中の光――――――…………
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作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2013年1月11日 23時