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ピーーーっという音とともに試合が始まる。
ついに体育の時間。
今日はこれだけを楽しみに頑張っていたのだ。
一試合目に私は出ないから、向こうのコートに目を向ける。
さてさて、ジュンフィはどこだろう。
…あ、いた。
一生懸命走ってる。
走る姿は変じゃないけどなぁ、別に。
ぼーっとジュンフィを眺める。
あ、ボール持った！
…あれ？普通にドリブルしてる？
、って、あれ？シュートした！？
仲間とハイタッチをして楽しそうに笑うジュンフィ。
ど、どこが下手くそなのー！！
ダンダン、キュッキュという音が響く中、私はジュンフィばかり見ていた。
何なんだあの人。
普通にできるんじゃん。
面白くないなぁ。なんて思っていると、
ふとジュンフィがこっちを見た。
「み、な、い、で」
と口が動く。
ふふ、上手なのに。
「Aちゃん！」
「へ？」
声のする方を見たその瞬間。
ばこーーーん
うっ、
ばたばたと走る足音と。
何度も私の名前を呼ぶ声を聞きながら。
私は真っ暗な闇に落ちていった。
……ぐ、きもちわる。
目を開けると頭がぐわんぐわんして気持ち悪くなった。
一度目を閉じてぐらぐらが収まるのを待つ。
もう一度目を開けると、頭もすっきり。
周りを見渡すと、どうやらベッドに寝かせられているらしい。
窓から差し込むオレンジ色の光。
きょろきょろと部屋を見渡して見つけた時計はもう4時半を指している。
「あら、起きたの」
「あ、はい」
白衣を着た女の先生がぱたぱたとこちらに向かってくる。
「体育の時間にボールが頭に当たって軽い脳震とう起こしたのよ」
「え、あ、」
そうだった、体育。バスケ。
「痛いところとかない？何かあったら病院に行っておいたほうがいいから」
「いや、大丈夫です」
「そう？よかった。でもしばらく安静にしてなさいね」
先生に手伝ってもらいながらゆっくりと体を起こす。
「えっと、ありがとうございました。帰ります」
「ああちょっと待ってて、もうすぐ来るはずだからお迎えが」
「え？」
「お友達が今荷物取りに行ってるから」
「あ、はい」
その時ちょうどガラガラと音がした。
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むーん(プロフ) - ゆんさん» ゆんさんこんにちは〜！嬉しいお言葉ありがとうございます；；ゆっくりにはなりますがこれからもぽちぽち更新していくのでまたぜひのぞいてやってください〜！コメントありがとうございました(^^)！ (2016年7月6日 22時) (
レス) id: f23a0a8e82 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - むーん様の書くお話が本当に好きで毎回キュンキュンしています！これからも素敵なお話をよろしくお願いします。ジュンくんの番外編楽しみにしています〜^^いきなりのコメント失礼しました (2016年7月5日 23時) (レス) id: 710c56be2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むーん | 作成日時：2016年6月25日 16時
