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「ふふ、可愛い」
「…はにゃして」
「好きだよ」
「、ジュ」
「ずっと好きだった。Aに初めて会った時から、ずっとずっと」
「…」
「Aは覚えてないと思うけど、初めて話したのは、もっとずっと前のことなんだよ」
「え？」
頬からジュンフィの手が離れた。
「落とし物。Aが僕の目の前で鍵を落として、僕が拾ったんだ。落としましたよって後ろから声を掛けたら、ぱっと振り返って、ありがとうって。笑ったんだよA」
「…覚えてない」
「はは、そうだろうね。入学してすぐのことだったから。僕はそれからAの笑った顔が忘れられなくて、多分あの時もう恋に落ちてたんだなって。二年生になって、集会で隣に並ぶようになって。毎回緊張して」
「ふふ、それは私もだよ」
「Aと仲良くなれて、本当に嬉しかった。けど、大事にしたくて、手が伸ばせなくなって」
そう言って、私の手を握ったジュンフィ。
「あの日、Aに話しかけた日の僕が今の僕を見たら、きっと怒るだろうな」
「どうして？」
「こんな、臆病になって、自分の気持ちも素直に言えないような僕、男としてダメだから」
「そんなことないよ」
「A、好きだよ」
「、うん」
「Aのこと大切にする」
「…もう、大切にしてくれてるじゃない」
思えばいつもジュンフィは、私のことを大事にしてくれてたのだ。
それはあまりにも自然で、当たり前のことのようになっていたけど、こんなに大事にしてくれる人、なかなかいないのは分かってる。
「これから、もっともっと大切にするよ。だから、A」
瞳が、少し揺らいだ。
「僕の彼女になって」
「…え？」
「え？」
「か、彼女？」
「そう、彼女」
私の手を握るジュンフィの手の力が少し弱まった。
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むーん(プロフ) - ゆんさん» ゆんさんこんにちは〜！嬉しいお言葉ありがとうございます；；ゆっくりにはなりますがこれからもぽちぽち更新していくのでまたぜひのぞいてやってください〜！コメントありがとうございました(^^)！ (2016年7月6日 22時) (
レス) id: f23a0a8e82 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - むーん様の書くお話が本当に好きで毎回キュンキュンしています！これからも素敵なお話をよろしくお願いします。ジュンくんの番外編楽しみにしています〜^^いきなりのコメント失礼しました (2016年7月5日 23時) (レス) id: 710c56be2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むーん | 作成日時：2016年6月25日 16時
