私を助けてくれたのは学校でモテモテの王子様達でしたすとぷり (ページ30)

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将来の夢ページ30

ななもりside

あの後4人はタピオカを飲み終わった後各自で解散という形になった

『私寄りたいお店あるから先帰っていいよ！』

が、黒美さんだけ別方向にむかっていた
どこに行くんだろう？と興味がわいたため俺は黒美さんを追っていくことにした

否、決してストーカーじゃないから
やってる事はストーカーかもしれないけど←

彼女が向かったのは図書館
しかもここの図書館はここら辺へで1番大きい所だ

何の用だろうか？

俺も続くように入口へと向かった

「あ、居た」

入って数分後
少々探すのに苦労したが、見つけられたのでまぁ良しとするか

彼女が立っているのは全国の大学の資料があるコーナー
成程、確かに普通の図書館ならこんなに資料置いてないもんな

と1人でで納得していた
すると

『あれ、ななもり先輩じゃないですか、奇遇ですね』

離れたところにいたはずの黒美さんがいた
あ、そうだった俺どこにも隠れてなかったわ

「だねー、黒美さんは大学の進路考えてるの？偉いねー！」

俺は適当に笑い誤魔化しつつ、無理やり話題を変えようとした

だが、彼女は一瞬悲しそうな顔をした

『あーなんて言うか、ここ行けって、言われてるんですよ親に』

と彼女は苦笑いで返す
どうして、そんな顔をするの？

って聞きたい所だがこれ以上は俺が踏み込んでいい領域ではない
誰だって知られたくないことはあるはず

「そっか、何か困ったことあったら電話してよ…あ、これ俺のLINE。いつでも連絡待ってるから」

そう言い彼女の前にQRコードを差し出した

これが俺に出来る精一杯のこと
それと同時にこれ以上何も出来ない自分が悔しくなった

『ありがとうございます、よしっ！』

どうやら無事に追加できたようだ
さて、俺もそろそろ帰るとするか

そう思った時彼女に『あの、』と呼び止められた

『ななもり先輩は将来の夢とかありますか？』

将来の夢…？

『あ、いえ別に深く考えなくていいんです、ただ単純に気になって』

んー将来の夢か
深く考えなくても…って言われてもな
うーん

あ、

「夢かどうかは分からないんだけど、多くの人を笑顔にしたい…かな？」

勿論この言葉に嘘はないし
むしろ叶えられるなら叶えたい

『ななもり先輩らしくて素敵ですね！！
いいなぁ、夢があるって(ﾎﾞｿｯ)』

あぁ、また悲しそうな顔をする
顔を見るだけでもわかる多分彼女の家庭はただの家庭じゃない

なぜ俺が彼女をここまで気にかけてるのかはよく分からない

でも、