すれ違って。 ページ12
＊
「あ、僕ちょっとトイレ行きますね」
「はーい」
え?え、ちょっと待って.....!?
「....あれ? 開かない?」
なんてこった。思わず扉を押さえつけた。
明らかに不自然なドアの引っかかった音。
これで誰かがここに居るってことがバレたよな。
だけど俺が聞いてたってことが誤魔化せればそれで.....
「ふんっ!!」
「う、わっ」
ここで俺は重要なことを思い出す。
そうだ、相手は筋肉ウサギの化物だった。
叶うはずもなくいとも容易く開いたドア。
勢いそのままにごろんと転がり込んできた俺を見てベッドであぐらかいたジニヒョンも立ちっぱなしのジョングガも二人揃って豆鉄砲食らった鳩のごとく呆然としていた。
「テヒョナ!?」
「嘘....なんでここに.....」
ジニヒョンは驚いたという顔だったけどジョングガはそれも通り越して何故か顔面蒼白。
顔色悪いぞ、なんてな。俺のせいでしょ。
「あの、まさか今の話.....」
「き、ききき聞いてないよ!?うん! 1ミリも!!」
「テヒョナ」
「....ごめんなさい、聞こえました」
ジニヒョンの珍しく圧が掛かった声に思わず怯んでしまった。
だけどしっかりフォローも忘れない。更に誤解を生んでしまわないように。
「いやでも、大丈夫。心配しなくても俺ちゃんと受け入れられるから」
「えっ?」
「テヒョナ?ほんとう?」
「もちろん! だから俺ふたりのこと応援するよ! きっと幸せになれるから!」
ガッツポーズと共に少し早口でお祝いにメッセージを贈る。
もちろん本心だよ。決まったね。
....だけどなんでだ? 二人ともいまいち反応がない。
「....テヒョニヒョン....それってどういう意味ですか?」
「どうって...ジョングガとジニヒョンを祝ってるつもりだけど」
「僕と!?ジョングガを!?」
まん丸おめめのジョングガの後ろでジニヒョンがぶはっと豪快に吹き出した。
あれ? なんか俺だけ事態のみ込めてないような空気。
「あのねテヒョナ、ちゃんと聞いて。ほらジョングガ」
「....テヒョニヒョン、あの....さっきの話は違うんです」
「違うって、なにが?」
「僕が.....僕の好きな人は、ジニヒョンじゃないんです」
え、え? その衝撃告白恋人の前で言うの? 修羅場?
ドアもいつの間にか閉められていて逃げ場を失くした俺はたじろぐ。
「....僕が想ってる人は、
テヒョニヒョン、
......貴方なんです」
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すぴやな(プロフ) - しあテテさん» しあテテさん! 読んでくれてありがとうございました(^^*)はい、次作も良ければ☆ﾟ (2018年1月10日 13時) (
レス) id: 55e82045e4 (このIDを非表示/違反報告)
しあテテ(プロフ) - 終わっちゃった(/_;)でも楽しかったまた機会があったらｖｋｏｏｋを是非＾＾♪ (2018年1月10日 12時) (レス) id: dd2f12fea2 (このIDを非表示/違反報告)
しあテテ(プロフ) - すぴやなさん» わーい楽しみにしてます♪ (2018年1月2日 21時) (レス) id: dd2f12fea2 (このIDを非表示/違反報告)
すぴやな(プロフ) - しあテテさん» もしかしたら別の作品でまたvkookするので泣かないでくださいw (2017年12月29日 17時) (レス) id: 55e82045e4 (このIDを非表示/違反報告)
しあテテ(プロフ) - いやああああああああああああ終盤だなんて(ウルウル）←ぐったんうるうる攻撃ｗ (2017年12月26日 13時) (レス) id: dd2f12fea2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すぴやな
| 作成日時：2017年10月22日 13時
