僕の砂糖は甘すぎる。*ジンシュガ

怒ってる。? ページ5

＊


「どういう意味ですか、それ」


学年が違えど、たった３ヶ月しか変わらないほぼ同い年。

だから正直後輩だなんて意識した事ない、むしろ落ち着きのあるユンギの方が僕より大人だなんて思う事も結構ある。

だから例え後輩だとしても、会話のリードを持っていかれてしまうと少々苦しい。

だけれど今日はそんなことを言ってはいられない。

だって今、僕らは恋人として対等なのだから。



噤んでいた唇をゆっくりと開いて、久々の酸素を肺に届かせる。


「お前は今日なんの日かなんて憶えてないんでしょ。今日で半年だからって、せっかくユンギに会いに行ったのに」


溜め込んでいた不満を晒け出されて、ぐうの音も出ないまま自分の振る舞いを反省するがいいさ。

....なんて思っていたのに、怒りよりも虚しさが勝って、また目元が熱くなる。


「僕はっ....ただお前と一緒に喜びたかったのに、」


途端に途切れ途切れになる呼吸と、涙でぼやける視界。

服の袖で目を擦ると、つぶらで可愛い瞳を見開いて驚いたように僕を見つめるユンギがいた。

喜んだと思えば怒って、怒ったと思えば泣いて、こんな僕にまた呆れているのかもな。



ああくそ、情けない。

贈り物。→←分かってない。

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