茶目っ気。 ページ12
＊
「....ジニヒョン」
「おわっ....な、なに?」
「もう俺大丈夫です。ありがとうございます」
「あ、うん」
気付いたらすっかり寝てしまっていたようでユンギの声で目が覚めた。
目の前の恋人はすっかり元気になったように見えるけれど、だめだなあ僕。
泣いてる恋人抱き寄せといて眠るとか。ユンギは寂しくなかったかな。
そんな心配を抱いてユンギの顔色を伺おうとした時。
「見てくださいこれ」
「ん?....あ！お前っ....」
ユンギが見せてきた液晶には、ユンギの肩に首を持たれかけてぐっすり眠る僕。
「無防備に居眠りするからですよ」
そりゃあお前の横だもの、無防備にもなるよ。
そんなことを思ってユンギの手元を見れば“ジニヒョン”と題名されたフォルダに僕の寝顔写真が分類されるとこだった。
「....いつの間にそんなのつくってたんだ」
「え"、.....見ないでください」
すんごく嫌そうな顔と声で、手を後ろに隠すようにスマホをしまわれた。なんだか僕が悪いみたいだ。
本人の目の前でそんなことされたらうっかり見るに決まってるじゃないか。
「とりあえず、時間も丁度良いですからお店行きましょう」
話題を逸らすように提案するユンギ。
わかりやすいが、黙っていてあげるのが得策だろう。
「行きみたいになっても困るから.....タクシーで」
「だね」
恐らくユンギはさっきのことを踏まえて僕を思いやってくれたみたいだ。
この肌寒い風に当てられて歩いて行けたなら、それを口実に恋人繋ぎやら腕組みでも出来たかなあなんて、正直すこし残念だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 423人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
( ,,`･ω･´)ﾝﾝﾝ？ - めちゃくちゃ最高っす (7月26日 11時) (
レス) @page4 id: 6f93a458a7 (このIDを非表示/違反報告)
SALT.(プロフ) - Yes!!I love TEGI!笑 (2020年1月18日 15時) (レス) id: e101df40c0 (このIDを非表示/違反報告)
すぴやな(プロフ) - SALT.さん» そしてテギ推しでしょうか...(〃∀〃) (2020年1月7日 19時) (レス) id: 3b988406b4 (このIDを非表示/違反報告)
SALT.(プロフ) - 大正解です笑 (2020年1月6日 15時) (レス) id: e101df40c0 (このIDを非表示/違反報告)
すぴやな(プロフ) - SALT.さん» SALT.さんありがとうございます！お名前から察するにしゅがペン様でしょうか....私には勿体ないお褒めの言葉ですが、そういって頂けると励みになります。ありがとうございます！ (2020年1月6日 12時) (レス) id: 3b988406b4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すぴやな
| 作成日時：2017年10月10日 0時
