呼び出し。 ページ29
＊
「ご馳走様でした!」
「いーえっ、良かったらまた来てね。またお喋りでもしよう?」
「うんっ!」
ジニヒョンと手を振って別れて、交差点を渡っていく。
すると腰元から振動を感じた。
ああそういえばスマホ後ろポケットだっけ。
手を伸ばし、着信相手を確認する。
【チョン・ジョングク】....。
ジミナに何かあったんだろうか。
「もしもし」
『あー!?やっと出たっ!!テヒョニヒョン今どこですか!?」
「え?家の前の交差点だけど」
「早く帰ってきてください! ジミニヒョンが大変なんです!」
「あー分かったよ、すぐ行くから」
ほらやっぱり。
通話終了をタップして、俺は急ぎ足で信号を渡る。
頭に浮かんでいるのは、さっきまで談笑していたジニヒョンと、電話越しでも伝わる程焦るグガの声、それにジミナ。
イライラを紛らわすために家を出たのに、なんだかそれ以上のモノを得て帰って来れてしまったな。
そんな事を思いながら、俺は階段を上りいつも通りの色のドアに手を掛けた。
「ただいまー」
「ただいまじゃないですよ!何回電話かけたと思ってるんですか!!」
「ごめんごめん、ジミナは?」
「...泣きながら寝室行ったきり、出てこないんです」
「そっか、分かった。留守番任せちゃってごめんね」
「なんですか今更」
「素敵な彼氏さんだね」
「はっ....!? まだ...つ、付き合ってないですし...!!! っていうか何でそんなこと....」
「カフェで注文したら丁度店長さんでね、後で話してあげる」
「変なこと言ってたら殴り殺しますからね!!」
「いや怖いって.....」
そんなやり取りとグガの後ろ姿を見送って、俺はリビングに入る。
いつもならティッシュ箱とリモコンだけが乗ったテーブル。
だけどそこにあったのは昼間俺が残してラップを掛けた料理と、もう一枚の食器。
その上に置かれた真っ白なノートの切れ端。
『怒ってごめん。 ジミン』
添えられた短く不器用なメッセージ。
そこがジミナらしかった。
紙を持ち上げてみれば、器の中には湯気の籠って濡れたラップに、胡瓜の綺麗な緑が添えられたジャージャー麺が盛り付けられていた。
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塩茘枝(プロフ) - お返事ありがとうございます！続きあるんですか！めっちゃ気になります笑 更新されるかもしれない！！という淡い希望をもって、気長に待ちますね！！ (2020年7月25日 10時) (
レス) id: 9b30e15365 (このIDを非表示/違反報告)
すぴやな(プロフ) - 塩茘枝さん» こんにちは、はじめまして。コメントありがとうございます。...実は続きがあるのですが、更新するかはまだ検討中です笑。多忙な為中々構想が練れずにいますが、いつか完結させたいと思っています。お約束はできませんが...汗 (2020年7月24日 18時) (レス) id: 3b988406b4 (このIDを非表示/違反報告)
塩茘枝(プロフ) - こんにちは！あの、このお話ってこれで終わりですか？なんだか、続きが気になって気になって.......もしよろしければ、このお話の続きとかも書いていただけませんか？無理だったら無理で構いませんので、お返事下さい！ (2020年7月24日 12時) (レス) id: 9b30e15365 (このIDを非表示/違反報告)
Yellow8938(プロフ) - すぴやなさんこんばんは大丈夫ですか?心身疲れてませんか?更新は気にしないで下さい読めるだけで嬉しいのでいつまでも待ってます何も力になれなくて体調崩さないように頑張ってください (2018年9月7日 20時) (レス) id: a4a0e12a95 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - はじめまして。もう、ジミンちゃんがかわいすぎ！何度も読み返したくなるほどの変態です。更新たのしみにしてます♪ (2018年8月18日 7時) (レス) id: 0a1380f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すぴやな
| 作成日時：2017年9月18日 9時
