泡沫の水晶は恋色に*BTS／BL

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『色々片付いたら会いに行くから』


....そうは言われたものの。


あれからジョングクへの非難の声は、確実に大きくなっている。

熱愛を否定したにも関わらず、本来無いはずの証拠がネットユーザー達によって発掘されたり、根も葉もない噂があたかも真実かのようにされていたり。

ああまったく、たまったもんじゃないな。


....それとも、


『そっち』が真実だったりして。


「...は、....なーんて、」


だめだ、だめだめ。

ヒョンだ男だ俺は。

こんな女々しくて、あいつとの信頼を傷つけるような考えは絶対的タブー。

そうわかってはいる。

いるのに、

目の奥がじわじわと熱くなって、喉がひくつくのは、どうしてだ。

たった今見ていたゴシップニュースを、視界から排除するようにスワイプで消したのはどうして。


「.......」


釜山出身、男は泣くなと言われて育った。

なのに、すこし追い詰められるとすぐ泣いてしまうのが俺の悪い癖で。


『ヒョンが泣いてると、−−−−−−−.......』


力むのを諦めれば、俺自身の体温がぽろぽろと細かいビーズ玉のように頬を辿って顎へ、落下し、カーペットの柄の色をより濃く染める。


「.....ジミナ、」


このまま崩れ落ちてしまおうかと思った時、求めてる声に呼ばれた。


「......え、」

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