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-りょうside-
『わっ…すごい。』
大きな水槽の前で食い入るように見てる姿が愛おしくて。
辺り一面、青い世界にAがいるって事がなんか嬉しくて。
自覚はあったけど、俺、独占欲強いなぁ。笑
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元々薄暗い館内は閉館後ってこともあって更に暗くなっている。
りょう「階段、気をつけて？」
『大丈夫だよ！』
りょう「だめ。手にぎって？」
半ば強引だったけど戸惑いながらも手を重ねてくれる。
普通のデートなら、はぐれるからって言って繋ぐんだろうな。
『…デートみたい。』
りょう「デートだよ？笑」
そう言うと、少し俯いて。
恥ずかしそうに赤く染まる耳が見えた。
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『見て見て！月、綺麗だよ！』
屋外のイルカショーとかするエリアで
Aが空を指差しながらはしゃぐ。
確かに綺麗だけどはしゃぎすぎ 笑
えーっと。なんか聞いたことあるような。
こういうのって何て返すんだっけ？
りょう「…死んでもいいよ？」
『え！？』
りょう「合ってる？笑」
『や、合ってるけど…そういう意味で言ったんじゃ…』
りょう「…そういう意味だったらよかったのにな。」
『…？』
俺の言葉の意図が分からない と見開かれた目。
薄く開いた唇からは白い息が微かに漏れてる。
今しかない。そう思った。
りょう「Aは…俺の初恋の人だよ。」
居なくなって初めて気づいた。
でもその時は諦めて、忘れるしかなかった。
10年経ってまた会えて、柄にもなく運命だと思った。
だからこそ今度は離さないって、諦めないって決めたんだ。
りょう「そして今でも…俺はAが好きです。」
しっかりと目を見て告げた後
繋いだ手を引き寄せて身体ごと抱き締める。
例えここで突き放されたっていい。
…いや、やっぱ良くない。笑
良くないけど、全部受け止める気でいるから。
りょう「大事にするから彼女になってもらえませんか？」
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moone(プロフ) - めばるさん» ほんとですか！！嬉しいですっありがとうございます！！ (2018年12月6日 0時) (
レス) id: f2a764fa72 (このIDを非表示/違反報告)
めばる - すっごく面白くてサクサク読んじゃいました…！続きが楽しみです！ (2018年12月4日 10時) (レス) id: 9c14e4d140 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moone | 作成日時：2018年11月24日 7時
