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-としみつside-
"ただいま" を聞いたのはそういやこれが初めてな気がする。
時計は丁度日付を越したところ。
ってことは半日近くりょうの看病してたんか。
としみつ「…ああ。」
思いの外吐き出した声が低く乾いている。
何かを過敏に感じ取ったAは
必死に取り繕おうとするような口振りで…
それが妙に気に障った。
顔色伺うなって最初に言ったのに。
それとも取り繕わなきゃなんねーようなことでもあんのか?
自然と出たため息にAはなぜか謝ってくる。
なんで俺が謝られなきゃなんねーの?
なんでお前謝ってんの?
理由もなく、訳もわからず謝ってきてんじゃねえよ。
少し怯えたAの顔を見て、ちくりと何かが胸に刺さる。
こんなに心に余裕がないのは今日の撮影がきつすぎたせいだ。
▼
他のメンバーより一足先に東京入り。
これはいつものことだ。
初日の昼間は買い物して、夕飯は友達と食って
そのままカリブラハウスに泊まる。
てつやたちと合流したのは次の日の夕方。
りょうはマスク着けてるけど顔色はかなり良い。
としみつ「元気そうやん。」
りょう「まあ、お陰様で 笑」
お陰様、ね。
俺に言うことじゃねえと思うけど。
カンタ「おつかれー笑」
トミー「おつかれっす。」
水溜りも揃ったところで俺たちは居酒屋に流れ込んだ。
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moone(プロフ) - めばるさん» ほんとですか!!嬉しいですっありがとうございます!! (2018年12月6日 0時) (レス) id: f2a764fa72 (このIDを非表示/違反報告)
めばる - すっごく面白くてサクサク読んじゃいました…!続きが楽しみです! (2018年12月4日 10時) (レス) id: 9c14e4d140 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:moone | 作成日時:2018年11月24日 7時