marble chocolate2【東海オンエア】 (ページ23)

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give & take 2 ページ23

-りょうside-

『んっ…はあ…』

二酸化炭素濃度が少しだけ高い布団の中。

指先の一つが触れるだけで体に熱が灯る。

り「っ…ふぅ」

流石に暑くなって布団を剥ぐとカーテンから差し込む月明かりがAの身体を浮かび上がらせた。

白くて陶器みたいな肌に

大きな青い痣…

り「これどうしたの…」

つんと突くと少し顔を歪めるA。

『っ…痛いって…笑』

り「あ、ごめん笑」

ピンと張り詰めていた空気が少しずつ緩み始める。

り「さっき、ぎゅってした時も痛かった？」

『ふふ…変なとこで優しいんだから。』

あ…やっと笑った。

Aは俺の輪郭にそっと触れて、キスを誘導する。

『りょう…』

り「ん…」

優しく、優しく…触れるだけのキス。

離れると少しだけ切ない。

『お願い…』

り「ん…？」

『最後は思いっきり…酷くして。』

り「ん。いいよ…」

俺に誰を重ねてるの？

その…痣をつけたやつ？

本当は色々聞きたい、本当は俺を見てほしい

だけど…

り「くっ……Aっ………」

『んん…あぁっ…だっ…っぅ……いっちゃ…』

俺はAの望む通り激しく欲を打ちつけた。

--＊--

『私にできること…ないの？』

り「今はないよ。お願いだから放っといて。」

『放っとけないよ！そんな壊れそうな…』

り「A…」

この時甘えちゃったのが間違ってたんだ。

り「じゃあちょっとだけ抱きしめさせて。」

『うん…』

柔らかな髪、華奢な身体、女の子特有の匂い…

『りょうくん…』

り「っ…ごめん。」

『んっ…』

--＊--

り「…ん」

夢か…もう随分見てなかったのにな…

起きた時には俺の隣は空っぽで、微かな温もりだけが残っていた。

きっと、数時間後の撮影では
互いに何事もなかったように振る舞うんだろう。

本当は借りなんか返したくなかった。

り「愛してる…」

いつかこの言葉を君に伝えられる日が来るのだろうか…