弐拾 ページ22
寧々side
花子くんとの通信は、すぐに終わってしまった。
でも、大事なことは聞いたから大丈夫!先輩もいるし、いつのまにかもっけちゃんもいるし。
恐る恐る沢山ある扉のうちから見覚えのある扉を探す。
寧々「はぁ…怖くてあけることできない……ん?」
夏彦「何かあったー?」
寧々「静かに」
私は後ろにあった扉に耳を近づけると
?「%$#&@* 」
声…物音…?扉の向こうから聞こえてくる…
怖くて夏彦先輩と話していたからわからなかった。もっと、よく聞こうと耳を傾ける。
?「♪♬♩♪〜」
寧々「この音楽!聞いたことある…この扉?」
先ほどまでの怖さはどこかに行って、音楽が聞こえるであろう扉を勢いよく開ける。
すごい大きな顔が、奇声を上げて扉の先にいた。
何事もなかったかのように私は扉を静かに閉めた。
違った…絶対知ってる音楽だと思ったのに…
寧々「え?なあに?後ろに回ればいいの?」
もっけちゃんに言われた通り扉の後ろに回ると
寧々「これって…旧校舎の教室の扉!」
見覚えがある扉!!!前回を反省してそっと扉をあけて中を覗く
寧々「この扉ならきっと…」
扉の中は旧校舎の教室でした。
?「5時30分になりました。外で遊んでいる子ども達は気をつけておうちに帰りましょう。くり返します。5時30分になりました…」
寧々「やっ、やったぁあ!夕焼け放送!やっぱりね!絶対聞いたことあると思って…」
見慣れた光景に、扉の中に進み安堵しているとガタっと音がした。音がした方を見ると、カーテンを掴む
?「A?…じゃない。だ…だれ…?」
寧々「はっ、花子くん!?」
傷だらけの花子くんがいたのです。
寧々「それ怪我!?」
慌てて駆け寄ろうとすると、後ろから誰かが追い抜いて花子くんを隠してしまう。
?「ち、近寄らないでくださいませ。彼は…私と約束してます。」
寧々「ごめんなさい!でも、怪我してたから心配で…」
この人…あの綺麗な人だ!!あの時は瞳を見ることはなかったけど、今は真っ直ぐに見ることができた。輝く金色の瞳…
花子?「…Aあそこへ行こう!ね!」
A「え?は、はい。ごめんなさい。私達これで失礼します。」
寧々「あ、まっーーーー」
?「みーつけた」
そんな声と共に現れた白杖代私の周りを飛んで、身体が浮く。
26人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あかり - 面白くて続きが気になります!更新頑張って下さい!応援してます! (2021年5月31日 0時) (レス) id: 0c79b72284 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あや | 作成日時:2020年4月5日 22時