Gin lime (ページ6)

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fuma side

「大丈夫ですか」

「ん。少しだけ酔い覚めた」

公園のベンチに腰掛けさせ風に当たる。

わずかな灯りを放つ街灯が、彼の目鼻の陰影をつけていて
綺麗だなとまた思った。

「酒弱いですね」

「そうなんだよね。いつもごめんな」

「いや、ウーロンハイ近くに置いてあったのでしょうがないです」

微かに触れている彼の肩から熱が伝わる。

その華奢な肩は、力を加えたら壊れてしまいそうだった。

「うちまで帰れますか？」

問いかけたにも関わらず何も答えない彼。

ちびちびとミネラルウォーターを飲んでいる。

それはどういうこと？

「送ってあげましょうか」

その言葉を待っていたかのように、彼は静かに頷いた。