Gin lime (ページ2) - 小説

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fuma side

2年前

彼は、俺の先輩だった。

「菊池、この資料のデータ過去に遡って」

「はい、わかりました」

ふつうの会社員。

同じ課に所属している先輩と部下。

それ以上でも以下でもなかった。

「中島と菊池ー、今日飲み会いくか？」

「え、急ですね」

「新しい企画が成功した祝いにって」

「あー、じゃあ行きます」

「俺も仕事一区切りつくんで大丈夫です」

区切りがつくと言いながらも、
まだ積み上げられている仕事の山を崩すためデスクに向き直った。

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作者名：coco | 作成日時：2022年8月10日 0時