幼馴染なはずだった【佐野万次郎】

48.借り物競争 ページ49

そんな準備の最中



1年生の男子に声をかけられた



？「あの！」


『ん？』


3年のエリアに現れた1年生にみんな注目する


ド「もしかしてあれじゃね？」


マ「あれ？」



その子は顔を赤らめながら私にハチマキを差し出した



？「俺とハチマキ交換してくれませんか！！」


大きな声で言われたためクラス中が興味を示す



ド「ほらな」


えーと、これどうするべき？



この子のこと知らないし


『えーと…』


困ってなんとなくマイキーを見た


マ「…」


ほんとなんとなくだった


だけどマイキーは口をふくらませてなんか怒ってる


『ふっ』


それが面白くて


『ごめんね？私あなたのことまだ知らないし誰とも交換する気はないの』



そういうと1年生はシュンとして去っていった


ド「毎年毎年よく言われるな」


マ「毎年！？」


そう

毎年誰かにそう言われる


でも交換したことは1度もない


3年の種目の時間になってマイキーとドラケンが向かった


私はもちろん応援係


その種目名は借り物競争


これで1位とか正直運な気もするけど


そう思いながら必死で走る2人を見てた



マイキーもドラケンも同時にお題を手に持った



ドラケンはその紙を見た瞬間走り出したがマイキーは何故か立ち止まっている



『マイキー？？』


そんな難しいお題なのだろうか


後ろからほかのクラスだって迫ってきたのにそれでも動かない


あぁ〜それはもうドラケンの勝利だな


そう呑気に考えているとふとマイキーと視線があった



『あ、くる』



直感でそう感じた


そしてやっぱりゆっくりと目を見たままマイキーは私の方へ向かってきた



目の前にきて一言



マ「Aこい」



そう言って手を出す



なんのお題なのかもわからない



でも差し出された手を振り払うほど私はまだ吹っ切れていない



『…うん』



そっと手をとり2人で走った



ゴール前のお題確認ではマイキーによって耳を塞がれたため結局なんのお題で連れてこられたのかは知らなかったけど



1位でゴールしたドラケンにニヤニヤされたからろくなお題ではないみたい



『ねぇ、なんのお題？』


マ「言わない」


『はぁ？！』














エ「…大切な人って！！！」

マイキーやるぅ！！と1人テンションがあがるエマがいたのはここだけの話

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