幼馴染なはずだった【佐野万次郎】

27.夏っぽいこと ページ28

7月


蒸し蒸しとした暑さが強くなってきて体力を奪われる




エ「あぁ〜あつい…なんか夏っぽいことしたい！！！」


マ「エマうるせぇ〜」


今日も今日とて佐野家の縁側でくつろぐ私達


『夏っぽいことねぇ』


あまりの暑さに思考がまとまらない



エ「ほら、花火とかかき氷とか、海とか！！」


『あ、海』



エマのその一言で私のポケットの中でシワシワになったある紙の存在を思い出した



今朝佐野家に行く前お父さんにこんなことを言われた


父「なぁA〜お前ら海とか行くか？？知り合いから招待状貰ったけどお父さんもお母さんも仕事だし。友達誘っていけば？？」



そう言ってくれた招待状



エ「なにそれ」



『んーなんだろ』



その紙を広げるとさっきまでグダグダしてたエマやマイキーは興味津々に覗いてきた



エ「プライベートビーチご招待！？！」



招待状1個あたり6人まで呼べるらしい


しかも無料で





エ「え！いこうよ！！！ね？マイキーも行きたいでしょ？」


ノリノリのエマとどっちでも〜と呑気なマイキー



『でも6人も誰誘うの？ドラケンは誘うとしてあと2人いるけど…』



そう言うと2人は声を揃えて言った



マエ「「そりゃもちろん！タケミっち／ヒナ」」




『ひな？？』



タケミっちのことは以前会ったことあるし知ってるけどそのひなって子のことはよく知らない



エ「タケミっちの彼女でめっちゃ可愛いよ」



『そ〜なんだ』



エマが気に入る子ならいい子なんだろうなと思いじゃあその6人で行こう！という話になった



エ「ひなもタケミっちもその日行けるって！」



マ「仕事早いな」


携帯電話を片手にグッドサインする私の可愛いエマ



『分かった！お父さんに言っとくよ。あ、マイキードラケンにもちゃんと聞きなよ？』



マ「ケンチンは来るでしょ」



何を根拠にだよ！



なんていつも通り騒がしく過ごした




マイキー達とプチ旅行




少し


いや、かなり


楽しみになってきた

28.準備→←26.あの日の約束

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す