ヘアゴムが66個 ページ19
千「だからずっと場地さんの横にいろよ！俺の入る隙がないくらいに！」
涙を目にうかべてそう言った
千冬…
ずっとそう思っててくれたんだ
だからいつもそばにいてくれたんだ
悲しい時
寂しい時
話を聞いてくれたんだ
『千冬』
千「わかってる。初めから叶う恋だなんて思ってねーよ」
『ありがとう』
ずっと千冬にも場地くんにも色んな人に大切にされて来たんだ
やっとちゃんと気付けた
場地くんを支える人
いつも場地くんは私を支えてくれた
それに頼りきってた
彼女なのに
全然支えてあげることなんて出来てなかった
『ごめん、千冬。武道くん。私また本音隠してた』
そうだよね
場地くんなら言わなくても伝わるって
そんなの甘えでしかない
『ちゃんとぶつかってくる』
ダサいやつより
カッコイイやつになりたい
千「場地さんを頼む」
『うん』
今度はクラスメイトじゃなくて場地くんに
本音言ってもいいですか？
おっきい声で
伝わるまで
何度でも
そう教えてくれたのは場地くんだから
待っててね
そして私は急いで家に帰って場地くんがくれたヘルメットを手に持った
どこにいるのか分からない
電話しても繋がらない
だけど諦めない
どうしても今わたしの思いを伝えたい
何も言わず勝手に距離置いて
正直すっごいムカついた
だから怒ってやる！
場地くんが居そうな場所
走りながら考えた結果ある場所が思い浮かんだ
私が場地くんに初めて好きだと伝えた場所
いないかもしれない
それでも走った
ローファーの靴が何度も脱げそうになりながら走り、あの場所に着く
『ハァハァハァ』
なんだか血の味がする
『場地っくんっ！！』
息も整ってないけどあの後ろ姿を見たら声をかけずにはいられなかった
ずっと探していた人
場「…」
私を見た瞬間去ろうとする場地くんの腕を掴んで引き止める
場「いつまでも追いかけてんじゃねぇぞ。さっさと忘れろや」
冷たい言葉に冷たい目
『だったら…こんなもの！』
手に持っていたヘルメットを場地くんに押し付けた
『こんなもの置いていかないでよ！見る度に思い出しちゃうの！大好きだって思っちゃうの！』
肩で息をしながら呼吸を整える
そんな私を場地くんは苦しそうに見つめた
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萬月(プロフ) - ゆっちさん» そういっていただけて光栄です！ (7月17日 2時) (
レス) @page44 id: 5ab6332742 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっち - 素敵な文章で、キュンキュンしながら一気に読んでしまいました！ (6月7日 18時) (レス) @page44 id: 2308d906a0 (このIDを非表示/違反報告)
萬月(プロフ) - みーさん» ありがとうございます〜😭！それは萌えるシュチュエーションですね！！ぜひやらせてください🥰 (2021年11月15日 10時) (レス) id: 5ab6332742 (このIDを非表示/違反報告)
萬月(プロフ) - 不思議の国の有栖さんさん» コメントありがとうございます！！いいですねぇ😊すごく助かります！！自然に持っていけるように順番通りには行かないかもしれませんが必ずそのお話に持っていきますね！ (2021年11月15日 7時) (レス) id: 5ab6332742 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 泣けました〜〜ほんと素晴らしい作品ありがとうございます(T_T)番外編で、落ち込んでる夢主を場地さんが甘やかすお話見たいです… (2021年11月13日 2時) (レス) @page29 id: 9cd12cdcb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：萬月 | 作成日時：2021年10月22日 6時
