太陽に照らされて2【日向翔陽】

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10月25日




仙台市体育館




全日本バレーボール高等学校選手権大会

通称春の高校バレー



IH予選のベスト８＋春高一次予選を勝ち抜いた８チームの計16チームで1つの代表枠を争う





会場を前に興奮気味の翔陽と飛雄は声を挙げながら走っていく




山「日向と影山は脊髄反射で生きている感じだね」


月「虫みたい」


同期の2人に散々な言われようだなと思っていると翔陽が走っていった方から声が聞えた





？「メガネちゃんとその後輩ちゃーん！今日こそ番号教えてねーっ」




『えっ』




明らかに目が合うし見覚えがあるところからメガネちゃんは潔子さんで後輩ちゃんが私なのだろう



潔子は目線をそらしてるし、どうすればいいか困っていると西谷先輩や田中先輩が飛び出していった




潔「Aちゃん、仁花ちゃん見なくていいよ」



『あ、はい』



潔子さんにそう言われてそのままマネージャー同士で話しているといつの間にか翔陽達もさっきの人達もいなくなっていた




中に入って荷物を置く



そして選手たちはアップのために練習へ向かい私と仁花ちゃんは垂れ幕の用意などをしていた





『とうとう来たね』



仁「そうだね・・・きっ緊張する！」




私は今までありえないようなすごい場面を見てきた



それはきっと今日もそう




『大丈夫。皆強いから。私は信じてる』




しばらくして烏野の第一戦目が始まった




相手はさっきの人達



『条善寺高校か』




相手チームはなんだか予測不能でリズムが独特だった




烏野といい勝負だし接戦で息をするのさえ忘れてしまいそうだった




コートの中はごちゃごちゃしていて目でついていくだけでも必死




手に汗を握りながら応援をした末、結果は見事準々決勝進出を決めた



私と仁花ちゃんは急いで下に降りて皆の元へ向かった



先輩達とハイタッチをして出てきた翔陽や飛雄、月島君、山口君ともハイタッチをして次の試合相手を確認する





『和久南？』




翔「伊達工と戦うにはまず和久南に勝つ！！」




伊達工との因縁はよく知らないけど和久南っていうチームをまずは倒さなきゃいけない




ただ応援することしかできないけど、私も密かに絶対勝つ！！と息巻いた




一旦学校に帰って明日への話を終えた後そのまま帰宅する






『翔陽疲れてるんだし、今日は送ってくれなくてよかったのに』




家の前まで何時ものように送ってくれた翔陽




翔「俺がしたいだけだから！」

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