太陽に照らされて2【日向翔陽】

63 ページ14

先約がいる！なんて断られたらどうしようとちょっとだけそわそわする





でも翔陽は




翔「それ俺も思ってた！」



とても嬉しそうに笑った




初めて好きな人と一緒に回る文化祭




未知の領域過ぎて想像できないけど楽しいのは間違いない！





心の中でガッツポーズをしながらそれぞれ更衣室に向かった





部活の時間になり着替え終わった部員がぞろぞろと集まりだす



私も着替え終わり体育館に行くとほとんどのメンバーがそろっていた





体育館をなんとなく見渡すとある一人と目が合った




『飛雄』




飛雄とはクラスが違ってもお昼を一緒に食べたりしていた





けど最近は文化祭の準備で昼休みまで作業していたりするから一緒に食べていない





だから学校で会うのはすれ違う程度か部活内だけだった





『3組はどんな感じ？進んでる？』





早く見てみたい！なんて話かけても飛雄は何も言わない




不思議に思って飛雄を見ると私の顔をじっと見ていた





ああ！ペンキ！




顔についていたことをもう既に忘れていた





『ペンキついちゃって！』





あははと笑うと飛雄は眉間にしわを寄せて私を引き寄せた




『うぉっ！』




いきなりで思わず変な声が出た




飛雄はそのまま何も言わず私の後頭部を持って自分のジャージの袖でごしごしふき出した





『痛い痛い！！』




乾いたペンキはそう簡単に取れないよ！！





『ストップ！！』





そう言って飛雄の胸を押すと簡単にはがれた





飛「・・・わりぃ。赤くなったっ」




悪いなんて謝るから反省してるのかななんて思ったけど






その後笑いをこらえるように赤くなったなんて言ってくる





そりゃごしごし拭いたら赤くなる！





『反省してないでしょ！？』





飛雄！！なんて怒りながらバシバシ背中をたたいた





飛「いってぇ！！なにすんだ！」




『こっちのセリフ！』





私は目の前の飛雄を追いかけるのに夢中で後ろにいる複雑そうな顔をした翔陽がいることに気が付かなかった







―――――――――――――――――――――――――――――――――


萬月です！



もし○○との絡みが見たい！とかあればコメントして下さると話に入れたいなと思っています！！



ついでにしたの☆も押してくださると舞い上がります！！

64→←62

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す