太陽に照らされて2【日向翔陽】

52 ページ3

昼休みを終えて午後の授業も終えた放課後




翔陽｢今度こそ絶対Aの横にいる！｣



さっきのことを引きずっているのか



翔陽は私の横をキープして離れない




飛雄のクールさを見たからか翔陽がとても可愛く感じる






『ほんと翔陽可愛い』




そう伝えると一瞬黙ってこっちを見た





翔｢可愛いは嬉しくない。Aにはかっこいいって思われてたい｣




前言撤回


全然可愛くない





たまに雄の顔になるのやめて頂きたい




かっこよすぎて思わず好きだと言ってしまいそうになる




体育館はすぐ近くにあるのに体育館に向かう通路が長く感じた






練習が始まるとさっきまでのふわふわした空間はなくて





みんなの熱気がすごく伝わった







毎日学校では普通に学生をして




ただ普通に好きだと感じて




伝えてみたらどうなるのかなんて考えたりもする





でもこうやって部活が始まる度に思い知らされる




言ってしまえばきっとバレーに全力で集中できなくなるかもしれない




大好きなバレーに支障をきたすかもしれない




大事な試合が迫ってきている




抑えようと思えば思うほどどんどん強くなっていく思い





やっと知れた恋を私はまだ伝えるすべを知らない



毎日同じような生活をおくり8月ももう終わりが近づいてきた



練習は終了時間までみっちり決められたメニューを行うのではなくある程度の時間になると自主練習になっていく





みんなそれぞれに練習する





翔｢ふぅー休憩！｣




そんな中私の隣に休憩しにやってきた翔陽



『はい、ドリンク！』




置いてあった翔陽のドリンクを渡して私も座る




『この前、翔陽のこと可愛いって言ったけどさ、ちゃんとかっこいいって思ってるよ。特にバレーしてる時とかね』





この時なぜこんな恥ずかしい言葉をサラッと言えたのかは分からない




きっとバレーをするみんなを見て本当にそう思ったのだろう




翔｢っ……飯田よりも？｣




『うん。翔陽は私の光だからね！』




なんで飯田くんが出てきたのかは分からなかったけどこれは本心だ





ずっと私の目には翔陽がキラキラして見えている



好きになった宿命なのかな？



フィルターがかかっているのかもしれない



それでも翔陽は私にとっての光で太陽だ





『翔陽はかっこいい』





そう言うと翔陽はバッと勢いよく立ち上がった




翔｢よし！！！充電完了！｣

53→←51

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す