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出久side
｢なんで行かせたの｣
静かなリビングでカチャカチャと食器が当たる音だけか響いていた
｢何であんな事いったの、かっちゃん｣
最近電話がなると必ずAちゃんは出かける
でもきっといい事じゃない
だっていつも悲しい顔をするんだ
勝｢あのまま黙ってるのも違うだろ｣
かっちゃんはさっきまでAちゃんが座っていた席を見つめながら言った
でももしあのまま電話に出なかったら行かなくても良かったかもしれないじゃないか
あの悲しい顔はもう見たくないんだ
僕らが夕食を食べ終えても帰ってこない
かっちゃんはもう寝ると部屋に戻ってしまった
｢今日もまた遅いのかな…｣
かっちゃんは料理を作ってくれたから僕が食器を洗う
Aちゃんのはラップをして冷蔵庫に入れておこう
食器を洗い終えても僕はAちゃんを待ち続けた
おかえりって言ってあげないと
帰ってきた時にちゃんと僕がいるって思って貰えるように
それからなん時間が経っただろう
ガチャ
帰ってきた！
｢おかえり！｣
玄関に行くととても疲れた姿のAちゃんがいた
A｢……ただいま｣
｢お風呂入る？｣
既に入っているけど所々汚れていた
A｢そうしようかな｣
そう言ってゆっくりと靴を脱いでお風呂場へ向かった
しばらくしてお風呂からでてきたAちゃんは部屋に戻った
一体どこに行っているの？
何をしているの？
助けたい
僕は何も出来ないのかな…
少し考えたいと部屋に隣接してるベランダに出る
｢あ｣
ベランダの柵に手を置いて夜風に当たろうと頭を前に出すと視界にAちゃんが見えた
彼女は隣の部屋だからベランダを通じて会える
｢夜風気持ちいいね｣
A｢そうだね｣
僕らはただ何気ない会話を繰り返した
ベランダの薄い壁1枚を挟んでしばらく話し続けた
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萬月(プロフ) - カナリアさん» コメントありがとうございます！すっごくうれしいです！これからも頑張りますね (2019年12月29日 1時) (
レス) id: 8b683dd833 (このIDを非表示/違反報告)
カナリア - とても面白いです！続き楽しみにしてますね！ (2019年12月26日 20時) (レス) id: acbe3ebf47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：萬月 | 作成日時：2019年12月21日 15時
