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ある程度できたところで一人ずつお風呂に入る
皆がお風呂から上がると夕食を食べた
出「美味しい！」
料理はここにきてから初めて勝己に教えてもらってするようになった
難しいし大変だけどこうやって誰かに食べてもらうのは嬉しいことだ
プルルル...
そしてタイミングを知らないケータイが鳴る
「...」
プルルルル
「…」
行きたくなくて
壊されたくなくて
ケータイが鳴りやむかもしれないと期待してしまう
勝「出なくていいんかよ」
その沈黙を破ったのは勝己だった
「でるでる！ちょっと席外すね」
あえて何も悟られないように元気にふるまって席を立った
…
「はい」
リビングから自室へ戻ってから電話に出た
電話の相手は想像していた通りの人だった
父「遅い」
「すみません」
この電話はいつも私を現実に引き戻す
父「すぐに準備をしろ」
お父さんは私のことなんてただの駒にしか考えていない
私の気持ちなんて聞いてなんかくれないし
分かろうともしてくれない
電話が切られツーツーと寂しく聞こえる
「お父さんなんか大嫌いだ」
用意を済ませていずくん達に出かけてくるねとだけ伝えて外へ出た
さっきまで暖かかったのに
一歩外に出ただけで凍えそうなほど寒く感じた
それほど私の心は冷えていた
いやだ
行きたくない
そんな気持ちを押し殺してドアを閉めた
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萬月(プロフ) - カナリアさん» コメントありがとうございます！すっごくうれしいです！これからも頑張りますね (2019年12月29日 1時) (
レス) id: 8b683dd833 (このIDを非表示/違反報告)
カナリア - とても面白いです！続き楽しみにしてますね！ (2019年12月26日 20時) (レス) id: acbe3ebf47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：萬月 | 作成日時：2019年12月21日 15時
