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出｢僕がその足枷を外すから！Aちゃんは思いをころさなくていい。誰も傷つかない。傷つかせない。皆も、Aちゃんも｣
目の前には隣のベランダにいたはずのいずくんがいる
｢なんで…｣
出｢思わず渡ってきちゃいました｣
私を抱きしめる力を強くしたいずくん
誰かに言って欲しかった
傷つかないつて言って欲しかった
変わりたかった
｢変わりたい。変わりたいよいずくん｣
私は泣きながらいずくんを抱きしめ返した
出｢影は光に弱いならいっそう消してしまえばいい。光にあたってそのまま影から抜ければいい。僕がAちゃんの光になる｣
その日、私は子供のように声を上げて泣いた
今まで我慢してきた全てをさらけ出すかのようにわんわんと泣いた
次の日目が覚めると目は晴れていたが心はすごく軽かった
だからと言ってみんなと仲良くするわけでは無いが夜中にいずくんと話したり学校で少し目を合わせるようになった
本音を言うとまだ怖い
いつ誰かを傷つけるか分からない
自分自身に対する怯えはまだある
それでもいつか足枷が外れると信じたいと思っている
そしていつか私も
人を傷つけるばかりではなく
人の役に立てるように
守って行けるような存在になりたい
そう思えるようになっていった
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萬月(プロフ) - カナリアさん» コメントありがとうございます！すっごくうれしいです！これからも頑張りますね (2019年12月29日 1時) (
レス) id: 8b683dd833 (このIDを非表示/違反報告)
カナリア - とても面白いです！続き楽しみにしてますね！ (2019年12月26日 20時) (レス) id: acbe3ebf47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：萬月 | 作成日時：2019年12月21日 15時
