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訳が分からない、何かしましたか私。
あ、私みたいな地味な女子がお隣さんなのが嫌なのかも。
もし本当にそうだったら、顔に出すぎてる…
私は目をそらし、前を向いた。
次、いつか席替えあるよね？早く替えてほしい。
それからすぐに、私達生徒は全員体育館に移動した。
無論、始業式の為である。
男女混合で、二列に整列して、式が始まるのを立ったまま待つ事になった。
男女混合だから、隣は、さっきの遅刻男だ。
ムン、とか呼ばれてたっけ。
ちらりと、隣の遅刻男を見た。
…一瞬だけ見るつもりだったのに、私は思わず見つめてしまった。
…シャープな顎のライン、綺麗な肌、そして私を睨み付けていた切れ長の目、シュッとしている鼻筋…
ばちっと、また目が合った。
今のは私が悪い。
また睨まれたけど、知らない人からガン見されれば仕方ないか。
『…ふぁあ…』
遅刻男が欠伸をした直後に、つるぴか頭の教頭先生が開式の言葉を述べ始めた。
…始業式は、長い。
離任式だとか、赴任式だとかもあるから、春休み明けの始業式は、普段の式に比べたら二倍の長さだと思う。
始まってどのくらいが経つだろう、早く終わってほしい。
…そういえば、遅刻男の欠伸が聞こえないな。
もう10回は欠伸してたけど…って、何で私はカウントしてるのか。
またちらりと、彼を見た。
……立ったまま寝てる。
首痛そう。
遅刻男の爪先を、足で軽く突いた。
すると彼は、はっとしたように顔を上げた。
私は素知らぬふりをして、長々と話す校長の方を向いた。
しばらくしてから、また遅刻居眠り男の方をちらりと見た。
「…！」
ずっと私を見ていたのか、彼は私をじっと見つめていた。
…怒った？
いや、でもどう考えても寝る方が悪くないかな。
睨み返してやろうと思った時…彼の口が動いた。
"すみません"と、声は出ていないけど口の動きでそう言っているのがわかった。
…すみません？
彼は前を向いてしまった。
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永洙(プロフ) - ishtark1979さん» オプペンさんに読んで頂けて嬉しいです…！これからキュンキュンして貰えたら幸いです；＿； (2018年4月28日 19時) (
レス) id: 90b2e19f22 (このIDを非表示/違反報告)
ishtark1979(プロフ) - オプペンです。更新楽しみにしてます。 (2018年4月27日 23時) (レス) id: 49e0e74775 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：永洙 | 作成日時：2018年3月23日 13時
