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今は丁度桜が満開になる季節。
私は校門の横にある大きな桜の木を、新しいクラスの教室の窓から眺めていた。
確か明日は、天気予報では雨だった。
……散っちゃうだろうな。
私、Aはやっと高校3年生に進級した
…のはいいけど、仲のいい友達全員とクラスが離れてしまって気分がだだ下がっている。
「3年間同じでよかったのに」
独り言で不満を漏らした。
何でわざわざ、毎年クラス替えをするんだろう、3年間クラスがずっと変わらない学校だってあるのに。
私は窓側の一番後ろの席に座り、意味もなく机を撫でた。
「よろしくね、1年間」
机に話しかけるような寂しい人は、きっと世の中に私くらいだろう。
でも仕方ない、誰も喋れる人がいないんだから。
3年間、私は出席番号が一番最後だ。
名字が「ユ」だからなんだけど。
隣の席の人が、女の子だったらいいな、きっと仲良くできるはず。
元々友達作りは得意じゃないけど…
最後の高校生活だから、自分から一人くらい友達作りのために話しかけてみるべきだろう。
けど、クラスメートが続々揃ってきて、始業式誘導の先生が来ても、私の隣の席は空いたまま。
「…来ないのかな」
どんな人か気になるのに。
すると、カラカラと音を立てて、ゆっくりと教室後方の扉が開かれた。
入ってきたのは、男の子だった。
…もしかして、隣の席の人かな？
Teacher「遅刻ですよ…って、ああ、ムンくんね。とりあえず、空いてる席に座って」
『…はい』
空いてる席は、私の隣しかない。
だから当然、こちらに近づいてくる。
…目がつり気味で、しかも目付きが鋭い。
切れ長の、綺麗に澄んだ瞳が…
私と目が合うと、細められて…
鋭い視線を向けられた。
…まさか私、睨まれました？
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永洙(プロフ) - ishtark1979さん» オプペンさんに読んで頂けて嬉しいです…！これからキュンキュンして貰えたら幸いです；＿； (2018年4月28日 19時) (
レス) id: 90b2e19f22 (このIDを非表示/違反報告)
ishtark1979(プロフ) - オプペンです。更新楽しみにしてます。 (2018年4月27日 23時) (レス) id: 49e0e74775 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：永洙 | 作成日時：2018年3月23日 13時
