05 ページ5
.
『お湯沸かしたからお風呂入って来ていいよ』
「え、でも…」
『あぁ、パジャマ…。俺の貸すよ。
タンスの中に閉まってあるから適当に引っ張り出して』
「あ、ありがとう…」
『どういたしまして、笑』
彼女は小さなことにもお礼を忘れない、
とても良い子だった。
今のうちに夕ご飯作っちゃおう。
何なら食べてくれるかな…。
カフェ屋でバイトしといて良かった…。
テイルヒョン、料理教えてくれてありがとう。
.
.
「お、お風呂ありがとうございました…」
『おー、どういたしまし…』
「な、何か…?」
『さすがにサイズでかかったよね。笑
ここ座って』
ジェヒョンさんに言われたとおり
テーブルの椅子に座ると、私の高さに合わせてしゃがんでくれた。
何をするのかと見てると
『両手伸ばして』
言われるがまま手を伸ばすと
裾を捲ってくれた。
けど、ジェヒョンさんの手は途中で止まった。
あぁ…、忘れてた。
『古傷…?』
「はい…、昔出来たやつで」
『そっか…』
ほんとは古傷なんかじゃないけど。
.
209人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Jane | 作成日時:2017年2月5日 21時