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「ジェヒョン苦手なんだね。笑」
『え、どうして。』
「顔青白いよ。大丈夫?」
『う、うん。笑
なんかやりたいのある?』
「射的! 私得意なんだよ!」
俺の腕を引っ張って射的の列に突っ込んで行くA。
絶叫マシーン乗ってこんなに元気とか小学生並みだわ…。
「ジェヒョン、見ててね。」
『うん。』
そう言って銃を構えた時、鳥肌のようなものが立った。
プロに見えたから。
目つきも、いつもふわふわしてるのにキリッとして、こんな射的に命懸けてんのか…。
その時、弾が当たる音と一緒に景品が落ちた。
店員「嬢ちゃん、なかなかの腕だね〜。」
「まぁね! ありがとう。」
ドヤ顔でそれを受け取る。
チャンスは残り1回。
その時、Aの隣にいた男の子が2発目をミスって駄々をこねてた。
「ジェヒョン、ちょっとこれ持ってて。」
『えっ、』
そう言ってまた銃を構えると、男の子が欲しがってた景品を真ん中に命中させた。
「はいどうぞ!笑」
『わ〜! お姉ちゃん上手いね!
ありがとう!』
「どういたしまして。笑」
男の子の前にしゃがんで頭を撫でるAは、女神のように見えた。←末期
それにしても、銃を構えた時の顔、忘れられないな…。
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作者名:Jane | 作成日時:2017年2月5日 21時