僕が拾った女の子 (ページ23)

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『あのさ、そろそろ知りたい…。
Aの事。』

「あぁ…、うん。」

遅いし寒いからって早めにお店を出て
ジェヒョンと帰ってるとき、ふと聞いてきた。

こんな事言っても彼は引かないで居てくれるだろうか。

そんな不安に駆られる。

「…昔、両親から暴力振るわれてて。
それから、借金取りの為に私の身体を売ろうとした。それで逃げてきた。」

『…そんな…。じゃあ、その腕の傷も？』

「ううん、これは火傷の跡。
小さい時のね。」

『そっか…。』

場が一気にしんみりてしまった。

「思った事いっていいんだよ。
私の過去を知ってる親戚の人は、皆私をたらい回しにして来た。捨てたくなったって思ったなら…、」

『…そんなわけないよ！
むしろ逆だよ。俺はそんな酷い事しない。
ずっと俺の所に居て…。守るから。』

「ジェヒョン…。」

" 守るから "

不覚にも、その言葉にドキッとしてしまった。

今まで1度も言われた事が無いから。

なんだか、彼に対しての気持ちが

少しずつ変わってきてる気がする…。

いやいや、気のせいであって欲しい。

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