【d!】マンションメンバーは今日も賑やか

火傷（宇佐美弥生） ページ24

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『……あら、何か連絡が来たけれど…』


深夜１時、自身の携帯とマンちゃんの携帯が通知音を鳴らす。深夜にも関わらずお菓子を一緒に作って居たけれど、取り敢えず水道で手を洗って携帯を手に取った。

[しゃおと酒呑むで。来るヤツ来い］

…これは…盛り上がってる所をお邪魔するのも悪いし、既読を付けるだけでいいかしら。
マンちゃんにも聞いてみたけれど、何で彼奴等に付き合わなあかんねん、と一蹴された。良いのか悪いのか、マンちゃんの携帯にはロックが掛かってない。既読付けといて、と言われたのでアプリを開いて此方も付けておいた。


『相変わらずあの人達はラブラブね』

「そやね。
でも俺らもやで？」

『……もう。そう言う事言わないで…何の躊躇いも無く言うから恥ずかしいわ……』

「あれ〜？
弥生照れてる〜？」

『マンちゃん煩いわよ…！』

「またまた〜」


……直ぐに調子乗るんだから、このじぇーけー。
今度マンちゃんが照れる位のドッキリでも仕掛けようかしら。後が地獄になると思うけれど…

そう思いながら、ケーキの生地を型に流し込み、型を鉄板に乗せてオーブンの中に入れる。


『熱っ？！』


しかし、オーブンの予熱温度が意外と高く、ミトンを使わず素手で入れてしまい指が少し火傷してしまった。
するとマンちゃんは慌てて布に包んだ保冷剤を火傷した指に当ててくれた。煩かったら下の階の人に怒られちゃうわ。……でも。

私の為に慌ててくれるのも、嬉しいと思ってしまう。御免なさいね、下の階の人達。





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