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花「(とりあえず今もっとも避けるべきは彼と距離をとられること。このままキューブにされること。
それならば…)」
花御は辛うじて動く片手で木の球体を複数出現させると、Aの視界を遮るように彼の方へ飛ばした。
『!!(チッ、まだ動けるのか! さすが特級。大人しくキューブになってはくれないか…)』
Aは咄嗟に発動中の術式を"片手"に任せ、もう片手に持ったクナイで向かってくる球体を分解する。
しかし良好になった視界には花御の姿は映っておらず、抵抗するもののいなくなった指定対象は呆気なく(花御の周りにあった足場だけだが)キューブになった。
『(消えた…!? 気配は──、っ!! 今 何も感じなかったはずの背後から急に、)』
気配に敏い筈のAが、一瞬前まで何も感じなかった背後に現れた気配に咄嗟に振り向こうとするも間に合わず、
花「〈近づいてしまえば…、どうでしょう?〉」
ドッ!!!
『っあ"!!』
背中に直接打撃を受けて、先程まで花御が立っていた方へ吹っ飛ばされた。
*
『い"ってぇ… クソ、近接もバカ強ぇな…』
しかも恐らくだが、
もう簡単に距離はとらせてもらえないだろう。
そうこうしているうちに、特級が再び接近してくる。
悟程ではないが、早い。
全てを武器で捌いて受け流すのにも限度がある。
数秒の攻防の後 足を木の根に拘束され、そのまま顔面に一発もらう。
しかし後ろに逸れた体勢を利用してクナイで拘束を分解し、そのまま片手でバク転しながら顎を蹴り上げた。
よろけて隙のできた奴の足元にいくつかキューブをばら撒き、飛び退いて少しでも距離を開ける。
『…はぁっ、』
花「〈っこちらも中々やりますね…〉」
『そりゃ光栄だ… なっ!!』
気付かれる前に、とすぐにばら撒いたキューブを元に戻した。
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鈴奈(プロフ) - 猫築かなめさん» ありがとうございます!あんまり見かけなかったのでどうせ書くなら推しと仲良くしてほしくて…!!ちょっとずつな更新ですがまた見にきてくれると嬉しいです! (2021年2月25日 0時) (レス) id: 40c2c25718 (このIDを非表示/違反報告)
鈴奈(プロフ) - 雪マカロンさん» ありがとうございます〜!ちょこちょこ更新頑張ります! (2021年2月25日 0時) (レス) id: 40c2c25718 (このIDを非表示/違反報告)
猫築かなめ - 面白いです!推しの狗巻先輩と相棒的な立ち位置は嬉しい!更新頑張ってください (2021年2月24日 20時) (レス) id: 8f5697df22 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン - 続編おめでとうございます!これからも、更新頑張ってください! (2021年2月24日 13時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
鈴奈(プロフ) - 三隣亡さん» ありがとうございます!そんな風に言っていただけるととても書く気が湧きますね!!頑張って絞り出します! (2021年2月22日 22時) (レス) id: 40c2c25718 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴奈 | 作成日時:2021年2月6日 15時