# ページ29
＊
白い髪のお兄さんが結界を壊して、ボクに群がっていた呪霊達をどんどん祓っていく。
黒い髪のお兄さんの方を見ると、外から見ていたみんなを動けなくしていた。
その時偶然目についた、鈴を鳴らす人。
あの鈴は…、呪霊の調教に使うものだ。
ぼーっと回らない頭でそれを見ていると、白い髪のお兄さんにしゃがんだまま抱っこされる。
五「おいガキッ！！ 大丈夫か！？」
『…ぅ……っ、』
大丈夫だと伝えようとしても、声が出なかった。
五「！！(まだ意識はある…！)」
お兄さんの顔を見たくて顔を上げるとなんというタイミングか、お兄さんの背後で襲い掛かろうとしている呪霊が見えた。
──ああ、さっきの鈴で調教された呪霊か。
今更気付くも、この体では立ち上がることすらままならない。
夏「悟！！ 後ろっ──！！」
気付いたらしい黒い髪のお兄さんが叫んでいる。
──ああ。
このままだとこのお兄さんが怪我をしてしまう。
……それは、嫌だな。
頭の中でその結論に行き着くと同時、今まで何回もそうしてきたかのように自然に片手を開いて上に向けていた。
驚いているお兄さんの肩越しに呪霊に向けて、ちょうど呪霊の頭が手のひらの上に乗るようにもってくる。
そしてそのまま手を握った。
体からなけなしの呪力が抜けていく感覚。
そしてボクはその呪霊がどうなったのか確認出来ずに気を失った。
＊No side
Aが片手を持ち上げた時、「まだ動けたのか」とどこか冷静な頭で五条は思っていた。
夏油の声はもちろん聞こえている。
しかしここで自分が避ければAが。
とりあえず体勢だけズラして急所は回避しようと後ろを振り向くと、握られたAの拳がちょうど見えた。
その後に目の前の呪霊に集まる重い呪力。
そしてその呪霊の頭は五条の目の前で中心に集まるように圧縮されて、潰れた。
グシャッ────！！！
五「！！」
夏「！？」
「「「「「「！？」」」」」」
最後の一体を祓ったのは誰あろう、A自身だったのである。
＊
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鈴奈(プロフ) - 猫築かなめさん» ありがとうございます！あんまり見かけなかったのでどうせ書くなら推しと仲良くしてほしくて…！！ちょっとずつな更新ですがまた見にきてくれると嬉しいです！ (2021年2月25日 0時) (
レス) id: 40c2c25718 (このIDを非表示/違反報告)
鈴奈(プロフ) - 雪マカロンさん» ありがとうございます〜！ちょこちょこ更新頑張ります！ (2021年2月25日 0時) (レス) id: 40c2c25718 (このIDを非表示/違反報告)
猫築かなめ - 面白いです！推しの狗巻先輩と相棒的な立ち位置は嬉しい！更新頑張ってください (2021年2月24日 20時) (レス) id: 8f5697df22 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン - 続編おめでとうございます！これからも、更新頑張ってください！ (2021年2月24日 13時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
鈴奈(プロフ) - 三隣亡さん» ありがとうございます！そんな風に言っていただけるととても書く気が湧きますね！！頑張って絞り出します！ (2021年2月22日 22時) (レス) id: 40c2c25718 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴奈 | 作成日時：2021年2月6日 15時
