#12 特級と一対一 ページ3
＊No side
『遊んであげる。おいで、特級呪霊』
負傷し 気を失った二人を伏黒に任せ、一人残って囮になることを選んだA。
彼は己の天与呪縛【被虐体質】を解放し、文字通り狙いの的となることで特級呪霊相手に時間を稼ぐ算段だった。
しかし相手も流石というべきか。
先程とは呪力総量が違うAの変化に気付いている。
花「〈…随分余裕ですね〉
(彼も術式を使っているはずなのに減っている気配がない…。いや、むしろ増えていく…？)」
『さぁね？ そう見えてるなら、俺も成長できてるってことかな』
花「〈訳の分からないことを〉」
木の波で押し潰そうと彼の正面半径10メートル程を津波のように操作した。
…はずだった。
だが、どういうことか全ての木が真っ直ぐにAに向かっていくではないか。
花「〈！？〉」
『お…っと！ 質量が多いから流石に
一方Aは冷静に避けきれなかった部分を術式付与したクナイで分解している。
『それじゃあ今度は俺からいくよ？』
後方に飛び退き、花御の周辺ごと手の上に収めるA。そのまま手の上に見える物を押し潰すように手のひらを握る動作をするも、抵抗が激しく思うように握り拳までいかない。
『……ッ、アンタは
花御の周辺の足場は圧力によって空間が歪んでいる。
花「(彼の術式は先程見た…。
取り出したキューブを武器に変換するもの。
その武器に当たると呪力でガードしていても"呪力ごと"消滅した。あの感覚は言うなれば"分解"。
そして口振りから予測するに最初に取り出していたキューブも、彼が術式で生み出したもの。
距離をとりたがっていることを考えれば発動条件は視界に対象の全身を収める…でしょうか)」
対峙して僅か数分で、花御はAの術式を見抜いていた。
しかしそれだけでは自身の命令を無視し、Aに攻撃が集中したことへの説明がつかないことも分かっていたが。
＊
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 369人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鈴奈(プロフ) - 猫築かなめさん» ありがとうございます！あんまり見かけなかったのでどうせ書くなら推しと仲良くしてほしくて…！！ちょっとずつな更新ですがまた見にきてくれると嬉しいです！ (2021年2月25日 0時) (
レス) id: 40c2c25718 (このIDを非表示/違反報告)
鈴奈(プロフ) - 雪マカロンさん» ありがとうございます〜！ちょこちょこ更新頑張ります！ (2021年2月25日 0時) (レス) id: 40c2c25718 (このIDを非表示/違反報告)
猫築かなめ - 面白いです！推しの狗巻先輩と相棒的な立ち位置は嬉しい！更新頑張ってください (2021年2月24日 20時) (レス) id: 8f5697df22 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン - 続編おめでとうございます！これからも、更新頑張ってください！ (2021年2月24日 13時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
鈴奈(プロフ) - 三隣亡さん» ありがとうございます！そんな風に言っていただけるととても書く気が湧きますね！！頑張って絞り出します！ (2021年2月22日 22時) (レス) id: 40c2c25718 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鈴奈 | 作成日時：2021年2月6日 15時
