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再度玉犬が正面から飛びかかり、腕が修復される前にと思った俺が特級の背後に回って鎖で首を締め付け、動きを制限する。
『真希っ!恵っ!!』
黒い湾曲した
胴体を斬り付けられた特級はもがいて鎖から抜け出し、逆に反対から鎖を掴まれた俺は不十分な体勢で引き寄せられる。
刈爪から手を離すも遅かったようで特級まで後数メートル。
希「A!!」
真希の声に反射でそちらを向くと、空中に投げられた游雲。
目の前にきたそれを掴み、勢いのまま特級の頭を殴りつけた。
ボゴォ───ッ!!!
特級の背後に一回転して着地し、こちらに走り寄っていた恵に今度は俺が游雲を投げ渡す。
意図を理解した恵は目を丸くしながらも、代わりに黒い剣をこちらに投げて寄越した。
真希が落ちていた刈爪を拾い上げ、修復された特級の腕を鎖で固定する。
俺が背後から、恵が左から負傷している特級の頭部目掛けて攻撃する。
手応えを感じて一度距離をとった。
ズザァ────ッ
『ナイス恵ー!』
伏「二度と三節棍なんて使わせないで下さい!! 扱いづらい!!」
『結構様になってたけどなぁ』
ぶっつけ本番だった割にはいい感じだったし、恵も練習したら?
と思って恵の方を向くと、
希「慣れると便利─、恵!!」
『!?』
腹部から気持ち悪い植物が生え、吐血している恵の姿が。
気を取られた真希も木の枝に刺されたが、その反射神経のおかげかなんとか急所を逸らしていた。
咄嗟に手に持っていた黒い剣を投げて突き刺さっている枝を切り離す。
真希はまだ自力で動けそうなので恵に駆け寄ると、隙を作ろうとしたのか玉犬に命令を出していた。
だが特級の背後から飛びかかろうとしていた玉犬がインクのようにパシャッと消失する。
『消えた──!?』
希「(破壊された!? いや恵の術式が解けたのか!!)」
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鈴奈(プロフ) - 猫築かなめさん» ありがとうございます!あんまり見かけなかったのでどうせ書くなら推しと仲良くしてほしくて…!!ちょっとずつな更新ですがまた見にきてくれると嬉しいです! (2021年2月25日 0時) (レス) id: 40c2c25718 (このIDを非表示/違反報告)
鈴奈(プロフ) - 雪マカロンさん» ありがとうございます〜!ちょこちょこ更新頑張ります! (2021年2月25日 0時) (レス) id: 40c2c25718 (このIDを非表示/違反報告)
猫築かなめ - 面白いです!推しの狗巻先輩と相棒的な立ち位置は嬉しい!更新頑張ってください (2021年2月24日 20時) (レス) id: 8f5697df22 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン - 続編おめでとうございます!これからも、更新頑張ってください! (2021年2月24日 13時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
鈴奈(プロフ) - 三隣亡さん» ありがとうございます!そんな風に言っていただけるととても書く気が湧きますね!!頑張って絞り出します! (2021年2月22日 22時) (レス) id: 40c2c25718 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴奈 | 作成日時:2021年2月6日 15時