【呪術廻戦】圧縮系呪術師 弐【男主】

# ページ37

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任務地は都内・某所。


数年前にマンション計画が持ち上がり、取り壊しになる予定だった団地だ。


2棟に別れているこの団地は 工事中の相次ぐ事故により、計画続行を一時中断。
それから放置されていたそうだ。


前までは低級しか確認できていなかったそうだが最近肝試しに来た若者集団やカップルが帰ってきていないと噂が立ち始め、改めて建物内部まで細かく調査したところ最低でも二級の呪霊が複数いることが判明したらしい。


ということはそれ以上の呪霊が出てくる可能性も当然ある訳で。



「では私は"帳"を。今回は危険度が高いですから、不足の事態など起きましたらすぐに連絡をお願いします」



補助監督さんに頷き、帳内部に入る俺達。



希「呪霊の気配はどうだ？」


パ「今のところほぼ均等だな」


『ならやっぱりツーマンセルで別れよっか』


狗「しゃけ」



二年にもなると慣れたもんで、さっさと任務の作戦決めに移る。

問題は誰と組むかだが…、





『真希、俺と行こう』


希「ま、それがベストだな」



今回みたいな建物内部での戦闘が予想される場所では、長物は扱い辛い。

しかし状況によっては外に出る可能性も考慮して、臨機応変な対応が求められるわけで。


その点 俺はすぐに武器を具現化してやれるから、得物が必須な真希との相性もいい。

偶には近接主体でいく日があってもいいだろ。



パ「じゃあ棘、よろしくな」


狗「明太子！」


『二人とも なんかあったらすぐ知らせてね』


パ「あいよー」



棘とパンダに奥の棟を任せ、俺と真希で手前の棟に入る。…前に、



『真希、それ中じゃ使い辛いだろ。
なんかと交換するよ』


希「あー…、じゃあ頼むわ」



真希が持っていた薙刀をキューブにし、代わりにポケットから別のキューブを取り出す。


それを投げて寄越して【再構築(リストア)】すると…、



希「…サバイバルナイフか」


『うん。真希なら問題ないっしょ』



刃渡り20cm程の真っ黒いサバイバルナイフ。を2本。


このナイフは色々試してるうちに【再構築(リストア)】で創ることに成功した中でも自信作。

何でかと言うと、【分解(クラッシュ)】の術式を組み込んで創ることに成功した物だから。


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