# ページ15
*
──ああ、やっぱり駄目だ。我慢出来そうになかった。
『悟…、』
五「ん? なぁに?」
『悟、俺──っ、』
───ギュッ
言葉にする前に、正面に立った悟に抱きしめられる。
五「大丈夫。オマエを虐める奴は此処には居ないよ。
…解放したんだろ? でもまたちゃんと封印出来てる。だから大丈夫」
『あ……』
聞きたかった事を先に言われた。
やっぱりコイツにはお見通しか。
…俺が未だに過去の記憶に怯えてるのなんて。
本当は不安だった。
大切な仲間を守る為とはいえ、もし封印できなくなったら…?
今度はアイツらからも酷いことされるのか。
いや、みんなはそんなヤツじゃない。ちゃんと分かってる。
でも俺のこの体質は意思までも塗り替えてしまう。
もし、万が一、────。
堂々巡りの自問自答。
五「怖かったんだよな? それでもあの力を使った。
これってAが成長出来たって事だ」
…そうだ。それでも結局俺は今回、数年ぶりに天与呪縛を解放した。
後の事なんてあの時は気にしていられなかった。
大切なみんなを… 俺なんかのために体を張ってくれた友達を、助けたかったから。
──そっか。こんな向こう水な理由だったとしても、
『…俺、頑張れた。』
五「うん」
『怖かったけど、アイツらが居なくなっちゃうほうがもっと怖かったから…』
五「そうだな」
『…悟を、一人にしたくなかったから』
優しく頭を撫でていた手が止まる。
『…悟?』
溜息が聞こえたので上を見上げようとすると、さっきよりも強い力で背中に腕を回された。
五「もーーっ!! Aかわいすぎー!! マジで
『ばっ… 悟、苦しっ』
五「そんなに僕が好きか〜そっか〜!!(デレデレ」
『…嫌いなわけないだろ。
お前らがあの時助けてくれてなかったら、今俺は此処にいない。
だから俺は…「A、」』
*
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鈴奈(プロフ) - 猫築かなめさん» ありがとうございます!あんまり見かけなかったのでどうせ書くなら推しと仲良くしてほしくて…!!ちょっとずつな更新ですがまた見にきてくれると嬉しいです! (2021年2月25日 0時) (レス) id: 40c2c25718 (このIDを非表示/違反報告)
鈴奈(プロフ) - 雪マカロンさん» ありがとうございます〜!ちょこちょこ更新頑張ります! (2021年2月25日 0時) (レス) id: 40c2c25718 (このIDを非表示/違反報告)
猫築かなめ - 面白いです!推しの狗巻先輩と相棒的な立ち位置は嬉しい!更新頑張ってください (2021年2月24日 20時) (レス) id: 8f5697df22 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン - 続編おめでとうございます!これからも、更新頑張ってください! (2021年2月24日 13時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
鈴奈(プロフ) - 三隣亡さん» ありがとうございます!そんな風に言っていただけるととても書く気が湧きますね!!頑張って絞り出します! (2021年2月22日 22時) (レス) id: 40c2c25718 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴奈 | 作成日時:2021年2月6日 15時