【呪術廻戦】圧縮系呪術師【男主】

# ページ42

＊


実際に自分が向こうの立場だったら殺すはいかないまでも、関わりたくないとは思うだろう。
それでも今は、たらればの話をしたって仕方がない。
悠仁が"いいヤツ"だって、もう知ってしまったんだ。このまま黙って殺させる訳にはいかない。



『どうする？パンダ。全員で引き返すか？』


パ「いや、俺と野薔薇が戻って悠仁の安否を確認する。Aと棘はこのまま呪霊狩りを続けてくれ」



…真希にも一応伝えてあるし、二人も引き返してる可能性あるもんな。

それなら俺達は京都校(向こう)より先に呪霊を倒して、団体戦を少しでも早く終えられるように努めたほうが賢いか。



『…分かった。早めに見つけて悠仁殺す暇なんか潰すぞ、棘』


狗「しゃけ 明太子！」


パ「真希のこともある。悠仁は殺させないし、団体戦にも勝つぞ」


釘「当然」


『「おー！/しゃけ！」』



＊


何匹か雑魚を祓う途中、激しい衝突音や閃光などがあったが 俺と棘は京都校の人達とは一度も遭遇することなく移動出来ていた。

いやー、気配読めるのホント楽よ！


暫くすると恵の玉犬がロボットの腕ごとスマホを届けに来てくれた。
優秀なワンちゃんですね〜 よしよし。


これは考えていた作戦のうちの一つ。

誰かが京都校の人を倒すor気絶させたら、その人から携帯電話を拝借して棘から他の京都校の人へ電話越しに呪言を使う、という単純だが引っかかりやすい罠だ。

無線機などが配布されていたら使えなかった手だが、この交流会中にバラけた仲間からの電話に出ない人はまずいないだろう。

というわけでいざ、作戦決行！と電話帳欄を覗くと…、



『えっ すっっっくな！？』


狗「高菜？」


『ほら、京都校の学生この人のしかないんじゃない…？』



棘と二人で電話帳をもう一度確認したが、京都校メンバーと思われる連絡先は一つしかなかった。

…そんなに仲悪いの？？
俺 東京校(こっち)でよかったー。



『まぁとりあえず一人だけでも潰しときますか』


狗「しゃけ」


『じゃあ棘、よろしくね』


＊

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