【呪術廻戦】圧縮系呪術師【男主】

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五「僕はさ、性格悪いんだよね」


突然話し出した悟に目を向ける。

…いやそれお前の周りのヤツはみんな知ってるけど。



伊「知ってます」


五「伊地知後でマジビンタ」


伊「(マ… マジビンタ？)」


五「教師なんて柄じゃない。
そんな僕がなんで高専で教鞭をとっているか、聞いて」


『自分から言わせるなよ…』


伊「…なんでですか？」








五「夢があるんだ」








伊「夢…ですか」


五「そっ。悠仁のことでも分かる通り、上層部は呪術界の魔窟。
保身馬鹿、世襲馬鹿、高慢馬鹿、ただの馬鹿」


『馬鹿しかいないじゃん』


五「腐ったミカンのバーゲンセール」



でもまぁ悟の言いたい事は伝わっている。


考えが古くてお堅い…しかも自分しか見えていない奴らばかりという事だろう。

これから先の事を考えちゃいない。今の地位を守る事で手一杯。

そんな奴らに本当に上に立つ資格があるのかは、甚だ疑問だね。




五「そんなクソ呪術界をリセットする

上の連中を皆殺しにするのは簡単だ。
でもそれだけじゃ首がすげ替わるだけで変革は起きない。
そんなやり方じゃ誰も付いて来ないしね。

だから僕は教育を選んだんだ。


強く聡い仲間を、育てることを」




なんとなく悟のやりたい事は予想がついていたが、本人から直接聞かされるとなれば話は別だ。


俺は お世話になりっぱなしなこの人の為に、少しでも力になる事ができているのだろうか。



…いや。
例え今はまだまだだとしても、これから悟一人で頑張らなくても良くなるように。

俺だけじゃない。悟に世話になってる人はたくさんいるんだ。


最強を追い抜かす事は出来なくても、肩の力を抜いて安心できるような───背中を預けられるような。

頼りないかもしれないけど、せめてそれくらいにはなりたい。


＊

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