【超探偵事件簿】悪夢のち白昼夢【RAINCODE】 (ページ44)

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番外編・子供の神隠しページ44

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※作中で受ける依頼の内容を含みます。

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今朝は少し体調が悪くて、ハラちゃんには別行動をとってもらうことにした。

とりあえず午前中寝ていたらマシにはなったので、軽く食事をしてからギンマ地区の図書館で情報収集をしようと準備を済ませる。

…お仕事に行く訳じゃないし、髪はそのままでもいっか。

櫛だけ通して一応鏡で身嗜みを整えると、一階のレストランへ向かった。

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食事を済ませて、エントランスから外に出ようと歩いてると、先程は見かけなかったヴィヴィアくんがピアノの下の定位置に寝転がっていた。

ヴィ「…やぁ、体調はどうだい？ Aちゃん」

『こんにちは、ヴィヴィアくん。
寝ていたら大分回復したから、これから図書館に行くつもりなの』

なんで体調が良くなかったのを知っているのだろう？とは思ったが、大方ハラちゃんから聞いたか、自分で推測したかだろうと結論づけ、『心配してくれてありがとう』と伝えた。

ヴィ「図書館に？

…ねぇ、私も着いていってもいいかな？」

『ヴィヴィアくんも？勿論いいけど…』

自堕落なヴィヴィアくんが、珍しい…。

いつも本を読んでいるから、図書館に興味があるのかな？

まぁ理由はなんでもいいか。

そう思って、手を差し出す。

その手をとってピアノの下から出てきたヴィヴィアくんは、私の髪を一房掬い上げるとそっと唇を落とした。

『っな、ヴィヴィアくん！？』

ヴィ「ふふ、髪を降ろしてるのも新鮮でいいね。どんなAちゃんでも好きだけど」

赤くなっていた頬が更に赤く染まる。

羞恥から目が潤み始め、せめてそんな顔を見られないように俯いた。

『あ、ありがとう…』

そんな私を見てもいつも通り涼しい顔をしているのだろう… ヴィヴィアくんが再度、小さく笑う気配がした。

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