【超探偵事件簿】悪夢のち白昼夢【RAINCODE】 (ページ41)

今日:33 hit、昨日:17 hit、合計:3,090 hit

＊ページ41

.

死「どうせ全員から聞くんだから、端の方からパパっとやってけばいいんじゃない?」

その提案通りに、左から話を聞いていくユーマくん。

まずはこの教会の使用人さん、次に神父さんにシスターさん、最後に信者さんに話を聞いて、聞き込みを終わらせた。

それにしても… 神父さんのあの言葉。

"「救いを求める人々の願いが、"クギ男"という幻想を生み出したのでしょうね」"

任意の人間を殺す存在であるクギ男が救いになる、なんて…。

神父という立場にしては、とんでもない皮肉を口にしたものね。

ユーマくんは個別に話を聞いた後、私達に確認をとってきた。

ユ「これで、全員から一通り話を聞きましたけど… ハララさん達は何か聞きたい事ありますか？」

ハ「手番を回すのは、勝算がある時だけにしたまえ」

遠回しに伝えるハラちゃんに苦笑いし、わかりやすいようにヒントを教えてあげる。

『この人達から、まだ聞ける事が残っているよね？
例えば… 過去の事件の詳しい内容とか』

納得したように頷くと、ユーマくんは教会関係者全員に向けて再度話を聞いた。

中でも信者さんは全ての事件で第一発見者だったとかで、過去の事件について熱く語ってくれた。
"クギ男"に対して、個人的な興味があるから調べていたというのが、彼の言い分だ。

続いてユーマくんは、事件に使われている人形の出所を確認したが、この辺りでは誰でも手に入るものということで、重要な手掛かりにはならなそうだった。

最近何か変わった事はなかったか、そう確認した時だった。

使用人「さ、さっき… 焼却炉で… 変な物が燃えていたんです…」

ユ「変な物…というのは？」

たぶんロープだ、と煮え切らない返答をする使用人さんに、ユーマくんはメモとペンを渡してイラストを描いてほしいと伝える。

出来上がったイラストをハラちゃんと一緒に見せてもらうと、縄梯子を縦にしちょうど真ん中で切断した残りの片側… と言えばいいのだろうか。
そんなかんじのイラストが描かれていた。

.