【超探偵事件簿】悪夢のち白昼夢【RAINCODE】 (ページ39)

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番外編・ひったくり犯を捕まえようページ39

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※作中で受ける依頼の内容を含みます。

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ユ「Aさん、今日はよろしくお願いします」

『こちらこそ』

今日はユーマくんと一緒に、私の受けた探し物の依頼を熟す日だ。

依頼人は主婦の方。

先日ひったくり被害に遭った際に、婚約指輪の入った鞄を取られてしまったそうで、指輪だけでも探し出せないだろうか？という依頼内容。

事前にお会いした際に彼女のオーラは記憶したので、あとはそのオーラと同じオーラを感じる指輪を見つけるだけだ。

ユーマくんは指輪なんて小さな物を見つけ出せるのか、不安に感じているようだけど、私からしたら難しい事ではないから気楽に目的地に向かっている。

今回依頼を受けた件と同一犯かはわからないけど、最近この辺りではひったくりが横行しているみたいだから、ついでに犯人も見つけられたらなぁ…と思っている。

ユ「あれ、あの人…」

『？ちょ、ユーマくん！？』

何やら建物の壁沿いに立ち、あたふたしている女性を見かけ、声を掛けに行ってしまうユーマくん。

追いかけて話を聞いていると、どうやらこの女性も、先程ひったくり被害に遭ったようで。

すぐに保安部に相談したにも関わらず、取り合ってもらえなかったんだとか。

流れでこの女性の鞄も探す事になり、女性が見かけた犯人の特徴を尋ねるユーマくん。

・眼鏡をかけている
・紺色のジャケット
・白いパンツ
・白いマスク

…と、特徴を真面目に記憶しているけど。

ここは私の"探偵特殊能力"の出番ね！

隣に立つユーマくんの手を握る。

ユ「えっ！？ Aさん何をっ」

死「コラーッ! 勝手にご主人様の手を握るなー!」

『急にごめんね。今、"能力共有"って出来るかな？』

ユ「あ、そういう…」

死「ご主人様も、残念そうにするなー!」

賑やかな二人にクスクスと笑いが漏れる。

両手を挙げて怒る死に神ちゃんを尻目に、ユーマくんは恥ずかしそうに「できますけど…」と言った。

『それじゃあ、今から私が探偵特殊能力を使うから、併せてね』

ユ「わかりました」

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