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ユーマくんは、曖昧に、しかし確かに否定する。
ユ「どう… でしょう。
それは個人によるんじゃないでしょうか？」
ハ「…まぁいい。
ひとまず、この教会にいる連中から話を聞いてみよう」
ユ「素直にボク達に話してくれますかね？」
『忙しい保安部の代わりに 話を聞きにくる依頼を受けたー、とか何とか言っとけば 協力せざるを得ないでしょ』
今はとにかく時間がない。
いずれはバレる嘘だとしても、この場を凌げればモーマンタイ、だ。
ユ「そんな嘘をついて大丈夫ですか？」
ハ「大丈夫かどうかは二の次だ。
事件を解決させる事を優先するんだ」
『その為なら、時にはハッタリもひとつの手段、だよ！』
ハ「さぁ、ここの連中に教えてやろう。
本当の救世主は、雨雲の向こうになどいないという事を」
＊
ハッタリで教会関係者を呼び出し、教会前に集まってもらった。
神父「あの… 話というのは一体なんでしょう？」
シスター「もう何度も保安部に話したっつーの。何回話せばいいんだよ」
使用人「そ、それに… もう犯人は逮捕されたんですよね…？」
信者「まぁ、俺は別に構わないぜ。
話くらいはいくらでも聞かせてやるよ」
怒りっぽいシスターさんを中心に、こちらも仕事ですから仕方なく…と説得して宥める。
その間に、ハラちゃんがユーマくんを鼓舞(？)していた。
ハ「…いつまで墓石みたいに突っ立っているんだ？ 時間はないはずだ。なんの為に彼らを集めたと思っている？」
ユ「あ… はいっ！
えっと… 聞き込みですよね？」
ハ「君の手番だ。
さぁ、カードを切りたまえ」
死「ご主人様より、悪魔ちゃん達がやった方が、絶対に早いけどね。 きゃっきゃっきゃ! 調査だ、調査〜!」
覚悟を決めた表情で前に出てきたユーマくんと入れ違いに、一歩後ろに下がる。
さぁて、お手並み拝見といきましょうか？
見習い探偵さん。
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作者名：鈴奈 | 作成日時：2023年7月12日 1時
