【超探偵事件簿】悪夢のち白昼夢【RAINCODE】 (ページ36)

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素直に白状したユーマくんに、頭を抱えて詳しい説明を求める所長。

ヤ「あ〜、もうっ！なんてこった！
なんでなの！？一体どうなってんの！？」

ハ「保安部が言っていた通りだ。
僕達は今"クギ男"事件を追っている」

『調査の為に教会に行きたくて… 所長に道案内を頼みたかったんですけど〜、』

ハ「立て込んでそうだな」

ヤ「ああ、立て込みまくってるよ！
お前達のせいでね！
ていうか、まさかこのまま調査を続ける気！？所長に対するフォローはなし！？」

所長の言葉に思わず苦笑い。

確かにとばっちりを受けただけの所長には申し訳ないけど… このまま投げ出す訳にはいかない。

世界探偵機構に所属する、超探偵として。

ヤ「あのね、3時間経ったらオレは連行されちゃうの！
そうなれば、この街で最後の探偵事務所も終わりだよ！？」

ハ「だったら、僕達を保安部に突き出すか？」

ハラちゃんの問い掛けに、瞬時に真顔になった所長は先程までの弱気が嘘のように真面目に答えた。

ヤ「…見損なうな、オレは所長だぞ。
お前達を売るくらいなら、オレが捕まるさ。

いや… でも本音を言えばそれも困る訳で…

ちょっと待って！
やっぱ、今の発言はナシって事で！」

最後のが無ければ、かっこよかったです… 所長。

不安そうに、この事態をどうするか尋ねるユーマくん。

だけど、私も… きっとハラちゃんも。

さっきまでと答えは変わらない。

『捕まるのは、所長でも私達でもないよ、ユーマくん。
…真の"クギ男"だよ』

ハ「予定通り、キミが真犯人を見つけ出して、保安部に突き出せばいいだけだ」

『保安部が反論できないくらいの、証拠も揃えてね！』

ユ「でも、3時間しかないんですよ？」

ハ「3時間もあれば十分だろう？
僕達も助手として最善を尽くす。

…僕のロジックに不可能はない」

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