【超探偵事件簿】悪夢のち白昼夢【RAINCODE】 (ページ32)

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ハ「僕は君の目となり、手足となり、事件解決の為に全力で君を助けよう」

『そして私は、そんなハラちゃんの助手としてお手伝いするね！』

ハ「ただし… よく覚えておけ。
少年の依頼を果たすのは君自身でなければならない」

ユ「…え？ボクが？」

『あの子の依頼を受けたのは、あくまでユーマくん自身だもんね』

ハ「あぁ。見習いとは言え、君も探偵なんだ。一度引き受けた仕事は、最後まで自分でやり遂げろ。

つまり… この件に関して僕が受けるのは、君の"助手"といったところだ」

ユ「助手…？ハララさんがボクの？」

ハ「もちろん、君の依頼には必ず応える。安心して配られたカードを眺めているといい」

優秀なハラちゃんが"助手"という立場に収まる事に、畏れ半分、驚き半分、といったように唖然としながらも、今一度真剣にお願いされた。

ユ「わ、わかりました。よろしくお願いします」

死「ご主人様、これで記憶ナシ根性ナシの上に、金ナシを加えて… 三冠王達成でーっす!」

幽霊(仮)のひやかしに苦虫を噛み潰したような顔をするユーマくん。

…所長の許可が出たら、調査と並行して捜し物や捜し人の依頼を受けるつもりだから、バイトとして声を掛けてあげようかな。

ユ「それで… これからどうします？」

ハ「まず確認しておくが、標的は"クギ男"殺人事件の真犯人で間違いないな？」

ユ「保安部は、少年の父親を"クギ男"と断定して、拘束してしまいました…
でも、その結論をそのまま受け入れる訳にはいきません」

『あのね… 調査の結果、やっぱりあの子の父親が"クギ男"だって判明する可能性もあるよ？』

ユ「もし、ハララさん達がそう結論づけたのなら… ボクはそれを信じます」

声に出さず目を見張る私とは逆に、ハラちゃんは少し苛立ったように忠告をした。

ハ「…信じる？極めて愚かな思考だな。
他人が他人を"信じる"と言う時ほど、軽薄さがにじみ出る瞬間はない…
嘘をつかない人間などいないし、心変わりをしない人間などいない。
君も探偵ならすべてを疑うべきだ。
たとえ、僕達の言葉でもな」

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