* ページ20
.
ユ「片っ端から!?」
死「確かに、そうすれば、この街のどんな謎も明らかになるねー」
考え込んでいた所長が顔を上げ、みんなを見回してから口を開いた。
ヤ「…仕方ないな、みんな聞いてくれ。
できる事なら、永遠にこんな日なんて来ないで良かったが…
いつか、こんな日が来るだろうと、心のどこかで思っていたのも事実だ。
オレ達はこれから"カナイ区最大の秘密"とやらを暴く。この街を牛耳るアマテラス社を相手取ってな。
だが、十分に気を付けてくれ。連中はどんな妨害を仕掛けてくるかわからない。
それでも、命がけの旅を乗り越えて来たお前達なら、きっとできるはずだ。
この街は、もう長いことずっと雨に閉ざされてきた。
けど、それももう終わりだ…」
所長はそこまで言うと、先程 ナンバー1に向かって頭を下げたみたいに、綺麗なお辞儀をした。
ヤ「どうか、一緒にこの街を救ってくれ!」
…そうだよね。
この街出身の所長が、こんな状態のカナイ区に何も思わない筈がない。
今までは所長一人で手をこまねく事しか出来なかったのだと、諦めていたのかもしれない。
でも、今は。
私達 世界探偵機構の仲間がいる。
指令の事を抜きにしても、この人に協力してあげたい と思った。
死「だってさ、ご主人様! いいじゃん、いいじゃん。楽しそうになってきた! きゃっきゃっきゃ! なぞまるー!」
*
降りやまない雨の中…
曲がりくねったネオンが輝く街で…
ボクはレインコートを身にまとい、失われた記憶を求めてさまよう。
迷路のように入り組んだ排水管をたどった先に、どんな秘密が眠っているのか…
まだ、ボク達は知らない。
真実を覆い隠す闇に立ち向かう、探偵達の物語が…
今、始まろうとしていた。
*
プロローグ・end
*****
やっと終わったー!
次ページからは第1章となります!
この連休中に頑張って2周目プレイしながら書きますので、読んでいただけると嬉しいです!
鈴奈
17人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鈴奈 | 作成日時:2023年7月12日 1時